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本の棚 #184 『アマゾンの最強の働き方』


2022年3月1日、異動が決まった。

なかなか衝撃的なものだった。

なんとEC事業に携わることになったのだ。

おもえばこれまでは店舗での販売を経験し

既存店の店長、新店舗の店長、

そして店長兼SVとして他の店舗も見ながら

気づけば10年が経過し

そこからFC事業部に異動する。

ここまでは店舗の運営、マネジメントを

経験してきたと言える。

場所も大阪、札幌、横浜、さいたま、福岡、鹿児島…いろいろだ。

そしてEC…

えっ、EC?!となったわけだ。

そして身近なECを考えたときに

Aから始まるある企業の本が目にとまる。

規模は違えど1%でも学べることはあるはず。

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「常に約束は控えめに、成果においては顧客の期待を超えるべし」

約これを束を大きくしてしまうと

「あいつは大口をたたいた」となり

期待を裏切ってしまうことがある。

そうではなく、約束は控えめにする。

その上で相手が驚くような

「えっ、そんなことまで?」

と思えるようなことをやってのける。

今では当たり前になっているが

「ポチッてくれたらすぐに届けるよ」

この「すぐに」の感覚が、

一昔前は「数日後」だったわけたけれど

これを「明日ね」としてやってのける。

明日届くはもうはやコモディティ化して

控えめな約束とは言えないけど

顧客の期待値を超えること

これを常にマジで考え続けているから

様々なイノベーションが生まれる。


「創造的な活動を失敗に導く最も確実な方法は、だれかにそれを片手間の仕事としてやらせることだ」

TOC理論のなかでいう

バッドマルチタスクはあかん!と同じだ。

本書の中では

シングルスレッド・リーダーシップと呼ばれている。

そのプロジェクトの専任のリーダーはだれ?

この問いに明確な答えがない場合

そのプロジェクトの成功確率は低い。

なぜうまくいかないか、どうしたらいいのか

現状に至るまでのプロセスが

赤裸々に語られており、一時期は取り入れられた

ピザ2枚ルール?についても

今では用いられることはなくなっており

組織マネジメントにおいても時代に合わせて

常に動いている感じがする。

シングルスレッドという考え方は

プロジェクト運営の本当の問題を

拡大する一方のチーム間調整にかかるコスト

としている。

ある種独立したスレッドを立ち上げて

ルールの中で運営していくことで

不必要な調整コストを削減して

スピードと効果を最大化する。


ワーキングバックワーズ
つまり完成イメージから「すべきこと」を逆算する

人間に与えられた「想像力」を駆使して

Amazonの人たちは

顧客体験から設計する

そうすることで段取り不足を減らし

不要な足踏みを少なくする。

流れの悪い洗面所のように

どこかで詰まりが発生してから対応する

直したと思ったらまた別のところが…

これを0に近づけるために

ゴールからの逆算が必要になる。


ノイズとシグナルの混同に注意

なんでもないような一文に目が止まった。

ぼくたちはノイズに反応しすぎてはいないだろうか

既定値があったとしたならば

正常なばらつき=ノイズ

根本的な変化や不具合=シグナル

ノイズに掻き回されて

危険な判断をしてしまわないように

その情報がどちらに分類されるのかという

判断基準はもちたい。

すべてのノイズに反応していては

一日はあまりにも短すぎる。


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