「パパ」は育児で社会的弱者?その実態とは
こんにちは。現在育休中の外資系管理職サラリーマンです。
以前の記事で「ワーママ」「イクメン」「ワンオペ育児」という言葉が持つ違和感についてお話ししました。その記事では、私自身が妻の体調不良を受けて長期育休を取得し、育児の多くを担う中で感じたことを綴りました。
今回は、そんな私の育児参画の経験をさらに深掘りし、育児中のパパが直面する現実と、それを通じて得た気づきをお伝えしたいと思います。
育休前の働き方と育児参画
私はプレイングマネージャーとして、自分の実務をこなしつつメンバーのマネジメントも行っていました。業務量が多い中でも、妻に育児をまかせっきりにしないよう心がけ、産後パパ育休も2週間取得するなど、育児には積極的に参画していました。
しかし、長期育休を取ることを決断する前は、仕事とのバランスをどう取るか、家庭での役割をどう果たすかを悩みました。そして、家庭の中心として育児に関わる生活を送ることに決めたのです。
育児は「ママ」がするもの?
育休中、日々育児をしている中で「ママ」と「パパ」の役割に対する社会的な認識に深い違和感を抱くことが増えました。
乳児健診に行くと、基本的には「ママ」が来ることが前提となり、健診中の子どものサポートも「ママ」が行うものとして進んでいきました。
小児科で予防接種や診察に行った時も、待合室にいるのは「ママ」ばかり。医療従事者が私を見落とし、妻にだけ話しかけることもありました。たとえ私が子どもを抱っこしていても、まるで「パパ」の存在が無視されているような気がしてしまうこともありました。
こうした経験から、育児が「ママがするもの」という前提が社会にまだ根強く残っていることを実感しました。
育児参画が増えてきたとはいえ、父親としての役割は少数派であり、社会的に弱い立場にあると感じる場面が多いです。育児関連の場面では、母親中心のコミュニケーションが多く、父親の存在が軽視されることもしばしば。その中で、「パパ」としての自信を持つことが難しい瞬間もあります。
小さな成功体験と「パパ」の自信
それでも、外出先でオムツ交換をしているとき、秒でスムーズに交換できた瞬間には、「パパ」としての自信を感じることができます。この時ばかりはドヤ顔をさせてもらっています(笑)。
こうした小さな成功体験を積み重ねながら、「パパ」としての役割を確立していきたいと考えています。
子どもが眠った今、この文章を
子どもを抱っこしながら記事を書いているうちに、子どもはぐっすりと眠ってしまいました。そして、眠っている間に、この記事を書き終えそうです。そんなところに自分の成長を感じています。
育児と仕事、どちらも大変ですが、子どもと過ごす時間がこんなにも貴重であり、深い気づきをもたらしてくれることを実感しています。
「パパママ」の時代を目指して
現在の社会では、育児は「ママ」がするものという前提がまだまだ根強く残っています。これを変えるためには、「ママパパ」ではなく「パパママ」という言葉が一般的になるような時代が必要です。
子育てする父親がかっこいいと認識される社会がやがて訪れることを期待しつつ、今はたとえ「弱者」であっても、めげずに挫けずに奮闘し続けたいと思います。