2024年買ってよかったもの ‐ 輪島 キリモトさんのお弁当箱
皆さんはお昼ご飯はどうされていますか?
外食ですか?それともお弁当派?
私はお弁当派で、それもわっぱ弁当でした。
この春に、あるご縁で
輪島塗のお弁当箱を購入しました。
それが、輪島 キリモトさんのつくるお弁当箱。
輪島キリモトさんは、200年以上続く「木と漆」のプロフェッショナル、
今回、能登半島地震で被災してしまいました。
七代目桐本泰一さんとは、年代は違うのですが、
同じ大学・同じアルバイト先だったのです。
文化観光コーチングチーム「HIRAKU」さんが
輪島キリモトさんの説明を詳しくなさっています。
今回かつてのアルバイト先の方に、
桐本さんの被災なさったお話、
アルバイト時代の桐本さんのご様子を聞き、
応援したいな、
ということでお弁当箱を購入しました。
このお弁当、大きさがちょうどよく!
拭漆の力なのでしょうか?
お米も風味が損なわれず、
時間が経過してもお米が固くなることはありません。
そしてお弁当を食べた後、
自宅でこのお弁当箱を洗う時に不思議なのは
お米がそこまでお弁当箱にくっつかない。
そして軽く洗剤で洗っても、
表面がつるつるなんです!
漆弁当箱、本当に不思議です。
輪島キリモトさんは、
1月の地震で工房も崩れ、
そして先日、半壊状態だったご自宅も
とうとう全壊してしまいました。
今は輪島のために、
復興に走り回っていらっしゃって、
「ひとがホッとするもの、気持ちよくなるものを産み出す何かを
もう一度考えて、必ず復興したいと思います。」
と、頑張っていらっしゃいます。
3月末に西新宿で、dancyu祭があり、
輪島キリモトさんが被災後初めて東京に出店なさるということで
桐本さんご本人にお会いしてきました。
桐本さんのお人柄なのでしょう。
店舗には次から次へとお客様がやってきて、
桐本さんに声をかけていたのでした。
桐本さん、
将来のことを考えると、不安ばかりでつらくなるけれど
絶対に復興する、と強くおっしゃっていたのが心に残っています。
先日NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」の取材も受けられています。
そんな桐本さんのお弁当箱。
私の中で、今年一番買ってよかったものとなりました。
朝、お弁当を作りながらも、私も今を頑張ろう。
生きる力を与えてくれる、桐本さんのお弁当箱です。
noteでも輪島キリモトさんをご紹介してくださっている方々が。
そのこだわりと技法には、金谷勉さんの記事、
藪塚通信さんの記事
を読んでも感動いたします。
輪島キリモトさん応援しています。