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【映画】五感をバシバシ刺激してくるフランス映画-「ぼくを探しに」
■ 邦題:ぼくを探しに
■ 原題:Attila Marcel
■ 監督:シルヴァン・ショメ
■ 主演:ギョーム・グイ、アンヌ・ル・ニ、ベルナデット・ラフォン、エレーヌ・ヴァンサン、ルイス・レゴ、ジャン=クロード・ドレフュス
■ コメディ
■ 2013年 フランス 106分
1.ストーリーの概要(ネタバレ含むので注意)
2.お気に入りのポイント
3.こんな時に観るのがおススメ
4.5点満点のうち?
1.ストーリーの概要(ネタバレ含むので注意)
主人公ポールは、幼い頃に両親を亡くし、
姉妹のおば2人に育てられ、
世界一のピアニストを目指す。
幼い頃どの様に両親を亡くしたのは最初は謎で、
そのショックで言葉を話すことができないまま、
ポールはおばの言いなりに育てられ、
おばの友達に囲まれた日々を送っていました。
いわば、大人になり切れていない30代の問題男性。
ある日、ポールは同じアパルトマンに住む
謎多きマダム・プルーストに出会う。
彼女がカウンセリングと称して淹れるハーブティーは、
失われた記憶を呼び覚ます不思議な力を持っていた。
無くしたはずの過去は固く閉ざされたポールの心を揺さぶり、
彼の感情や人生を少しずつ変えていくのでした。
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2.お気に入りのポイント
さすが「アメリ」のプロデューサーですね、
聴覚(音楽、ピアノ調律の音)
視覚(色)
味覚(野菜、お菓子、ハーブティー)
触覚(ピアノを触る感触、
嗅覚(野菜、お菓子、ワイン)
全てが映画に描かれまています。
飲んでいないけれど、ハーブティーもマドレーヌも味わっているようだし、ピアノを触る指のタッチ、
ワインを飲む時の香り、、、、五感全てが刺激される映画です。
ストーリーの中で出てくる音楽も、
クラッシック、ジャズ、フレンチポップ、ハワイアン。
ファッションはポールの父親は70年代ファッション、
二人の叔母はフレンチシック、マダムプルーストはボヘミアン。
アパルトマンの部屋も、緑溢れる光さす部屋と歴史深いオブジェに囲まれ薄暗い部屋。
盲目と聾唖、パリとトルヴィル、西洋人と東洋人、音楽とプロレススポーツ、キリスト教と仏教、医者とセラピストと、薬とドラッグ。。。。
様々なコントラストがこの映画の中で深く描かれています。
終わった後に、じわーと心が温かくなる作品です。
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3.こんな時に観るのがおススメ
自分の人生、これでいいんだろうか?と思った時。
人との関係や、親戚との関係性に疲れてしまった時。
ちょっとチカラが欲しい時。
4.5点満点のうち?
4.0点。