【雑記】運動学習理論
人はどのようにして動きを学ぶのか?の原理原則
人はどのようにして動作を意識的に理解し、学習し、無意識的に自動化していくのか、という過程
運動スキルを学習する過程となる3段階
①認知段階
②連合段階
③自動化段階
①認知段階
学習するべき課題を認知する段階。
初めて行う運動について、どの程度の難易度か? 実行可能か? 行う価値はあるのか? どうすれば遂行できるか? を意識的、言語的に思考している段階。
自分の動きを振り返ってみても良いのか悪いのかが判断できない状態で熟練者の動きを見ても何が良いのか悪いのかが判断できない状態。
理想的な動作イメージとの乖離が少ないから「意外とできる」という気持ちになりやすい。
②連合段階
運動スキルを磨く段階。 この段階では内在的フィードバックに基づく潜在学習が重要になる。
自分と上級者の動きの違いが理解できるようになって良い動作イメージと自分の動作イメージが乖離していく。
良い動作イメージがあるから自分が以前より下手になったような感覚に陥る。
③自動化段階
意識せずに運動スキルを再現できる状態。
意識せずに複数の課題を同時に処理できる状態。
例えば、車の運転だったら、運転に一生懸命で会話しながらは無理だったのに。 免許を習得してからは運転しながら会話しつつカーナビの操作もできるというような状態。
段階ごとに違う練習をする必要がある
なぜか?
意識的動作を制御する脳の領域と無意識動作を制御する脳の領域が違うから
意識的な練習を続けても無意識に出来るようにはならない。
闇雲な練習を続けていても実践で無意識的・自動的にスキルを使えるようにはならない。