シェアファミ!に見る、父親と母親のいる家族観についての考察
鬼滅ばっかり読んでるわけじゃないですよ?
というわけで、別のまんがの感想を書きます。
シェアファミ!
ひそかに新刊を楽しみに読んでいたマンガの一つです。
それぞれの事情で、シングルで育児をしているパパたちが、育児と仕事を両立するために同居してシェア生活を始める…というもの。
毎巻、めっちゃ笑って泣いていました。
他の子のおかあさん来訪に宝物を持ってきては見せびらかすとか、親の言うことより保育園の先生のいうことを聞くとか、テレビにクリーム塗るとかの意味不明な行動とか、1歳児のドヤ顔とか、内側から鍵かけて親を締め出しちゃうとか、毎話の子どもたちの言動の「あるある」感ったらありません。子どもたちの表情もかわいい。
お母さんたちが育児戦線離脱するエピソードも、身につまされます。
仕事の合間に出来る範囲で手伝うんじゃなくて、もっと出来る範囲を超えて育児に参加してほしかったんだな、とか、子どもの事はもちろん大好きだけど自分自身のことも認めて欲しかったんだ、とか。
育児はこんなに大変で、でもこんなに子どもは可愛くて宝物で楽しいっていうこと、お父さんたちにも身に染みて感じてもらいたいものです。
そしてこの度とうとう完結!
最終巻もめっちゃ泣きました。
いい話だった・・・。
で、感動の嵐が収まったところで、振り返ってみると。
あれ、シングルファーザーが3人で助け合って育児をするのがポイントなのに、最後、みんなシングルじゃなくなってる?
そうか、このまんがは、父親と母親と子供が揃っていなくてもいいっていう価値観のマンガではなかったのですね。
個人的には、甲斐さんペアが、離婚したけど子育ては協力するチームだっていってるエピソードがいいなぁと思っていました。価値観が違うから夫婦として一緒にいられなくても、子どもはお互い大切で父親と母親でありつづける。っていう。
物語としては、最後復縁して幸せになるっていうのは感動モノなんだけど、離婚したまま、価値観は違うけど違うことを認め合って尊重し合う元夫婦のままでも良かったんじゃないかなぁとは思いました。その方が、シングルで子育てしている人を応援してくれるお話になったのではないかなぁ。とかね。
でもまあ、物語としては、復縁して終わるのは確かに盛り上がりますよね。物語の盛り上がりと、価値観の提示みたいなのとは両立しない場合もあるのかなー・・・。
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