人はどうしたら聞く耳を持つか。私が聞く耳を持った塾講師、テニスコーチと中国語の達人
私は昔からあまり人の話を聞かず、(よかったこともあるが)遠回りをしてしまうことが多かった。振り返ってみるともっと素直にいいアドバイスを取り入れて行動すればよかったなと思う。
中国語もそうだ。英語をある程度高いレベルまで習得した経験があったので、中国は誰からも教わる気もなく独学で始めた。ある程度要領はよかったので、HSK6級程度にはすぐ到達しある程度うまくなったが、やはり“使える”実感は乏しかった。
あるきっかけで中国語の達人の日本人を見つけ少し教わった。そこでブレークスルーした経験がある。もっと早く、むしろ最初からこういう人に教わればよかったと思う。
でも、どういうときに人は聞く耳を持つだろうか?
例えば、僕がこれからドイツ語を学ぼうとするとき、どういう人から学びたいと思うか?いくつかパターンを挙げてみよう。
1.クラシック派肩書き系:東大でドイツ語を教えている教授
2.実力派肩書き系:1000人指導、全員1年以内で検定最高級合格実績
3.ぺらぺら目撃系:実際に“使える”当人であることが分かる場合。ドイツ語を使ってドイツ人と複雑な話題について話している場面や動画を見た
4.実践の実績系:ドイツ語を使って実際に仕事をして結果を出している人。外交官や商社マンなど、実際の意味のやりとりをやっている人
5.通訳:しっかりと通訳に見合った待遇で通訳した実績のある人。翻訳も凄いけど、やはり口語が基本にあると思うので通訳に限定。
6.理論派先生系:体系的に根拠とともに目標設定や学習計画を考え、具体的な学習もサポートしてくれる人
7.知識神系:その領域なら何でも知っている。本人がプレイヤーとして超ハイレベルである必要はない
この辺りだろうか。
逆にいうと、中途半端な語学スクールの先生や個人で教えているような人やただ駐在で生活していて日常会話だけはできるみたいな人の話はあまり参考にしないと思う。
自分自身、今中国語を教えているが、これでいうと4と6の立場になると思う。(そうなれるよう頑張っています)
これまで私が何かを学んできて、この人の言うことは絶対取り入れたいと思った人はどんなだったか。思い出してみる。
塾講師S先生→6。教えるのが抜群にうまかったし、自分が知らないことを沢山しっていた
テニスのSコーチ→3。全日本ランカーで、自らがプレイヤーとして半端なかった
中国語の達人先生→3と6
他にもいらしたと思うが今すっと思い出すのはこれくらいだ。
今、書いていて気がついたが、結局これらの指導者に合う前にはやり方どうこうの問題の前に、あまり「本気」で取り組んでなかったと思う。
聞く耳を持つ、とほぼ等しいが、聞いて理解して初めて安心して本気で学習を開始できるのだ。
そういう意味で結論は同じで聞く耳を持つこと、教え手の場合は聞く耳をもたせることが非常に重要だ。間違っても北風と太陽の北風のようにただただ「耳を傾けろ」と言うだけではダメだ。
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