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交通事故を起こした父が娘に話したこと

僕は一昨日、交通事故を起こしてしまいました。
その時のリアルな心情や伝えたいことを一昨日の記事で書きました。
⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️その記事はこちらです⬇️⬇️⬇️⬇️⬇️

そして、今日はこの事を娘に伝えた時の話を記しておこうと思います。
娘に伝えたのは昨日の朝です。

事故当日は帰りも遅く、娘とは朝一緒に起きる習慣にしてますので、次の日の朝に話をしました。

娘に話したのは、今回の僕の起こしてしまった事故を通して、娘に一つの心を育んでほしいという想いがあったからです。

その一つの心とは、「相手目線を持ち、相手の心を考えてみる」というものです。

なぜなら、この心は何事にも転用できる上、何事にも大切な生き抜く術になるからです。

自分がたくさんの経験をしたり、信頼している身近な人の経験値をもらったりして、育むしかしない。
育んでいくべきことだと思います。

娘には、自分の汚い感情の部分もありのまま全てを伝えました。
最初に娘は「えっ!?誰が?」とまさか自分の父親の話ではないだろうという衝撃を感じていました。
それはきっと、娘にとってはパパはなんでも出来るヒーローで、誰かに何かの危害を加えたり、事故を起こすような人ではないという認識があるからです。

娘はびっくりした顔で僕の顔を見ながら話を聞いてました。
つい先日ちょうど、娘に交通安全の御守りを購入し、車や自転車に気をつける話をしていましたので、なおさら話をしっかり聞いていました。


交通事故を起こした時、バレないかな?逃げようかな?というきもちになったことも、話をしました。この時感じた加害者側の心情やこれまで事故にあった時に感じていた被害者側の心情など、かなりリアルな人の感情を、話せたと思います。

交通事故のことを話したあと、娘とこんな話しをしました。

娘「ここなも悪いこととかしちゃったら逃げようかなとか思っちゃうよ」

僕「逃げちゃった時はある?」

娘「あんまりないんだけど、ひかり(妹)に意地悪しちゃって泣いたりした時、逃げたり嘘ついちゃったりしたことあるよ」

僕「なんで逃げちゃったの?」

娘「怒られたりするかもしれないから」

僕「そうだよね。怒られると怖いからね。その時、ここなは逃げるって言い方をしてるけど、少し言い方を変えると、まず自分のことを守ろうとしたんだよ。怒られちゃったら怖い思いをするから、怖い思いしないように自分を守ろうとしたの。それはとても大切なことだけど、それだけをしちゃうと誰もひかりを守ってあげられないよね。悲しい気持ちになってるのはひかりだから、ひかりの気持ちを助けてあげることがスタートなんだよ。」

娘「うん。でも怒られるのがいやだ」

僕「そうだね。じゃあパパが今から話すこと、どっちが嫌な気持ちになるか考えてみて。」

娘「うん。」

僕「①ひかりに意地悪して泣いちゃってずっとひかりが泣き続けてるときの気持ち
②パパに怒られて怖いけど、ちゃんとひかりとも仲直り出来るときの気持ち」

娘「パパには怒られたくないけど①の方が嫌だ」

僕「パパもそう思う。そしてパパも交通事故を、起こしちゃった時、今ここなが考えたことと同じことを考えたんだよ。
①交通事故で相手の人のせいにして、パパは悪くないって嘘ついて逃げようとした時の気持ち
②警察に捕まったりするかもしれないけどちゃんと自分が悪かったところを話して、相手の人と仲直り出来た時の気持ち
って考えたんだよ。」

娘「パパも①の方が嫌だった?警察つかまるの?」

僕「うん①が嫌だった。ずっと嘘ついて相手の人に嫌な思いをさせちゃってるのは本当に嫌だった。だからパパは②を選んで、怖かったけど、ちゃんとお話ししたんだよ。警察にも捕まらないよ。ちゃんと嘘つかないで話して、仲直り出来たから。だからパパは今、嫌な気持ちがないよ。悪いことしちゃったけど、逃げずに嘘つかなかったから自分のことも嫌いにならずに守れてるよ。パパは自分のことも守ったし、相手のことも守ったんだよ。」 

娘「良かった。仲直り出来たんだ。」

僕「うん。②を選ぶってことはね、相手の気持ちを、考えてみるってことなの。相手の気持ちが、わかるといいよね。喜んでもらえるし、怒られることもしなくて済むし。ここなもひかりの気持ちがわかったら良いと思わない?」

娘「うん。ひかりがお人形欲しい時、あげれるし、嫌な気持ちの時優しくしてあげれるね。」

僕「そうだね。だから怖いかもしれないけど相手の気持ち、ひかりの気持ちがどうなってるのか考えてみるってことが大切なことだってわかったね。」

娘「うん。」

僕「パパのお話聞いてくれてありがとう。ここなとお話しできてすごく嬉しかったよ。」 

娘「ここなも。教えてくれてありがとうパパ」

相手目線を考えるってことは一回できたらその後も出来るってことじゃなくて、何度も何度も鍛錬していくことだと思います。
決して人の心を優先するということではなく、人の心を考えるということです。
この事を今後も伝えれる機会があれば娘に伝えていこうと思いました。

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