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詩)滅びの美 yasuhirom

しおれた葉が
花瓶の縁に垂れている
いっとき目をたのしませてくれた切花は
魂を抜かれたようでいて
その実、滅びゆくものの美をつなぎとめている

身近に生があり、そして死がある

生滅の日常性を
人は忘れて生きている

花よ 
凛然たるその姿に
救われている

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