詩)再生 yasuhirom
群青に淡き綿菓子流れゆき
命の粒子が満ち満ちる
スタートラインを引き直して
ここからまた歩いていこう
傷ついた矜持を癒し
誰にも知られることのない
本当の淋しさに打ち克って
再び輝くときを待つのだ
わたしは生きている
集団が生み出す悪は認められ
個人には正しさを究極に求める
そんな時代であっても
人心に惑わされ
清廉の志に泥を塗られながら
まなじりだけは
凛然と見開かれている
今はそれだけでいいじゃないか
わたしもまたそういうものの一人だ
世界を取り戻し
わたしの美