病室からラバトリーまで一緒に歩き
ここでいいから と言ったあと
僕の手をとり名前を呼んだ
そうして優しく 手を振った
何とも思っていなかった
早く帰ってすることもあった
ただ何となく
別れ方が気になっていたんだ
―――家に帰ると
電話が鳴った―――
知っていたんだね
永遠の別れになることを
でもそれを告げなかった
僕を悲しませないために
あなたはいつも
そうだった・・・
息をしなくなったあなた
閉じられた瞳に最後に映ったのは
確かに 笑顔の 僕だったはずだ・・・
―― 立っている あなたが
今でも あの場所に・・・
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