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「六月のぶりぶりぎっちょう」を読んで
週末に万城目学さんの新刊「6月のぶりぶりぎっちょう」を読みました。
本作は、直木賞作品の「8月の御所グラウンド」のシリーズ第2弾にあたります。
「8月の御所グラウンド」が私にとっては万城目作品で最初に読んだ本ですが、すっかり好きになり、その後、Audibleで「鴨川ホルモー」と続編の「ホルモー六景」を聞き、現在も「ヒトコプラダ層」を聴いています。
今まで私が読んだきた小説とは随分とジャンルは違うんですけど、最近はマキメワールドにはまりつつあります。言葉の選び方なんかも軽妙で面白いし、ファンタジー的なところもあるなかで登場人物の反応もすんなりと受け入れられるので読みやすいと思います。
「3月の局騒ぎ」が個人的には好きでした。「私ほど、その篇首を知られている者は他に存在しない」と「春はあけぼのっ」で、「あ、そういうことか!」とようやく気づきました。
「6月の…」の方も、推理小説のように本能寺の変を扱い、「ということは、謎解きをするのか?」と思いきや、「あ、そういうことか!」と最後にようやく落ち着きました。
ところで、どこかでかならず高校駅伝の話題がでてきます。これはもちろん「十二月の都大路上下ル」とつながっているのですが、単なるつながりだけのものなんでしょうかね?これから深いつながりが出てくるんじゃないのかな、とか勝手に想像していました。
とりあえず、12月、8月、6月、3月まで出てきました。やっぱりシリーズとして12作出るのかな、と期待しています。
ちなみに、この2冊、幸運なことに本屋さんでタイミングよくサイン本を入手することができました。
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最近は作家の方々も積極的に本屋さんを回られているみたいでサイン本も決して珍しくはないとは思いますが、直接触れ合えたような気がしてうれしいので大事に蔵書にしようと思っています。