「米が無い」のか?
最近、スーパーの棚からお米が消え、連日ニュースでも大きく取り上げられています。
先日、たまたま立ち寄ったスーパーでちょうど米が陳列されるタイミングに出くわし、猛烈に買い求める人たちが迫っているのを見て、少し怖くなりました。
米不足という情報が流れると、消費者は「米が無くなるかもしれない」という不安を感じ、その結果、過剰な購買行動に走ります。このパニック購買は、実際の需要以上に商品が不足しているという印象を与え、市場に混乱をもたらします。
消費者心理としては、「他者と同じ行動を取ることで安心感を得る」という集団心理が働き、米を買い求める行動が加速します。これは「バンドワゴン効果」とも呼ばれます。また、商品が不足するという情報が流れると、その希少性が高まり、消費者の欲求が増大する現象のことを「希少性効果」といいます。
とはいえ、我が家の備蓄も少なくなってきたため、これだけ騒がれると不安になってきます。
米が無くても、パン、パスタ、そば、うどんなど主食になるものは他にもありますし、しばらく米を控えることくらい別に問題ないのでは、と思う一方で、「米がない」という状況は、日本人として精神衛生上よろしくないとも感じます。
大阪府知事が政府に備蓄米の放出を依頼したそうですが、回答は「必要なし」だったとのことです。理由は「あるところには十分にあるから」だそうです。
「あるところにはある」のに、買いたい場所には無いというのは非常に問題だと思いますが、つまり「一過性のものだから心配するな」ということのようです。
インターネット上では、市場価格とかけ離れた価格で販売されている米も見かけます。
コロナ以降、物流の2024年問題なども絡み、さまざまなものの供給が不安定になるケースが増えたと感じます。
米に関しては、国民の安心を担保するための国の政策がある中で、一時的、局地的とはいえ、こういった事態が生じていること自体が大問題ではないかと感じています。
ちなみに、今年は豊作だそうです。もう少し我慢すれば美味しい新米が食べられるので、焦って買いに走らない方がいいかなと思っています。
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