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日本の食の「買い負け」について

日本の食の「買い負け」について、9月9日付の日経新聞夕刊にまとめ記事が掲載されていました。

水産物に関しては、欧米の健康志向や中国などの需要拡大、そして円安の影響もあって、輸入額は増えているものの、輸入量は減少している状況だそうです。例えば、かつてスーパーで普通に買えた銀ムツ(メロ)は、中国での需要が急増したことで、今ではすっかり高級魚になってしまいました。確かに、最近ではほとんど見かけなくなりました。

また、温暖化の影響もあり、日本近海での漁獲量も減少しており、養殖も必要な餌となる魚粉は輸入に依存しているため、コストが上がり続けています。

さらに、翌日(9月10日付)の日経記事「迫真 消える魚、創るサカナ」では、植物由来のマグロについての話が紹介されていました。このまま本物の魚の価格が上昇し続けると、日本人は植物由来の「サカナ」を食べる時代が来るのかもしれない、と想像してしまいました。

以前のブログ記事にもお米の供給不足とそれにまつわる価格の高騰についても書きました。

最近ではスーパーにお米が並ぶようになりましたが、価格は5kgで約3,000円と依然として高騰しています。一方で、政府は補助金を使ってお米の輸出を支援しており、この状況は本末転倒だと感じます。

植物由来の魚や代替肉も、まだ本物の味には及びませんが、脂質が少なく、健康に良いのかもしれませんね。

こうした「買い負け」の現象が続く中、私たち消費者も、これからの食生活や選択肢についてしっかり考える必要があるのかもしれません。食料品が確実に値上がりする一方で、無駄に廃棄される「フードロス問題」という矛盾も抱えています。つまり、今こそ自分たちがどのように食の未来を選び、支えていくのかが問われているのです。今後も食の多様化や持続可能な選択が求められる中で、私たちの選択が食の未来を形作る大きな一歩となるかもしれません。


#日経COMEMO #NIKKEI

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