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2021年2月の記事一覧
Metallica / Motorheadache '95(1996)
Loadからのシングル「Hero Of The Day」のB面に収録されたMotörheadだけのカバー曲4曲。リリースは1996年ですが、のちにGarage Inc.の2枚目に収録される際に表題の「Motorheadache '95」というタイトルがついています。録音が95年だったということ。ちょっとソースが見つけられなかったのですが、これおそらくLoadのスタジオセッションに入る前、あるいはか
もっとみるMetallica / Live Shit: Binge & Purge(1993)
1993年リリース、メタリカ初のライブ盤。メタリカは公式にはベスト盤を出したことがなくて(アルバムごとに音像がけっこう変わるので、ベスト盤だと音の整合性を取るのが大変なのかもしれない)、その代わりと言って何ですが節目節目でライブ盤を出しています。そういう意味ではこちらは初ライブ盤でもあり、ベスト盤的な意味合いがあったのかもしれません。ただ、いきなりの巨大ボックスセットでかなり高価(150ドルだった
もっとみるMetallica / Metallica(1991)
問題作その2、ここから「速さ」より「重さ」を追求したと言われることもある1991リリースの5作目。ただ、改めて楽曲を聴いてみるとそこまで「重さ」に急激に変化した印象もなく。むしろ疾走曲がそれほど多いバンドではないんですよね。ミドルテンポの曲は1stから結構あったというか。このアルバムで変化したのはむしろ音像、ドラムサウンドが重さを意識するというか、ラーズの「タメ」が非常に前面に出てきています。クリ
もっとみるMetallica / B-Sides & One-Offs '88-'91(1988-1991)
Garage Inc.(1997)の2枚目にまとめて収録された曲たち。88年から91年、メタルジャスティスからブラックアルバムに至る変遷が追える音源ということでここでワンクッション挟みます。いろいろなシングルのB面曲。
"Harvester Of Sorrow"のB面収録
1.Breadfan : Budgie
2.The Prince : Diamond Head
エレクトラレコード40周
Metallica / ...And Justice For All(1988)
1988年リリース、4枚目にしてジェイソン・ニューステッド加入後初のオリジナルアルバム。ここからMetallicaは「問題作」を次々と出していくことになります。一言で言えば「ベースが聞こえない」という独特の音像。ただ、それが「軽さ」に繋がって、妙に聴きやすくもあるんですよね。全体的に音作りが前作までと変わってすごくカッチリします。ジャケットの印象も相まって漂白された、乾いた音像。クリフ・バートンは
もっとみるMetallica / The $5.98 E.P. - Garage Days Re-Revisited(1987)
ジェイソン・ニューステッド加入後初めての音源、スタジオセッション的にカバー曲を録音してみた、新メンバーのお披露目も兼ねたEPです。1984年のGarage Days Revisitedに続くガレージデイズ第二弾、Re-Revisited。この音源ではベースがはっきり聞こえます。まだぎこちなさもありますがジャムセッション感、ライブ感がうまく出ていて、ガレージデイズのコンセプトとかみ合っている印象。引
もっとみるMetallica / Master Of Puppets(1986)
名盤の誉れ高い1986年3rdアルバム、改めて聞き直しても一つのピークを感じます。有機的にサウンドが絡み合い、アルバムを聴いているうちに熱が高まっていく、熱狂感と陶酔感が高まっていく。名盤と言われるアルバムは単曲単曲が良い曲かどうかというより、通して聴いた時に何かしら体験として残るものがあるような気がします。それは私の場合は匂いだったり、情景だったり、ジャケットビジュアルを含めて何かイメージや他の
もっとみるMetallica / Garage Days Revisited '84(1984)
(Creeping death B Side)
Garage Days Revisitedシリーズ記念すべき一作目。2ndアルバムからのシングルカット「Creeping death」のB面として2曲が収録されました。Diamond HeadとBlitzkreigのカバー。MetallicaはもともとDiamond Headのコピーバンドとしてスタートしたそうで、原点回帰とも言える曲。USではバン
Metallica / Ride The Lightning(1984)
Metallica全アルバムレビュー2日目、1984年リリースの2ndアルバムです。飛躍的な成長が感じられる1枚。リフの反復とドラム、ベース、ボーカルがそれぞれ個別にリズムを変えていく、アクセントのパターンを変えていくことで反復しながらも展開していくポリリズム的な酩酊感があるのがこの頃のメタリカの特長の一つだなと感じました。
今日の1曲は意外とポップでスペーシーなEscape。当時にしては浮いて
Metallica / Kill 'Em All(1983)
Metallicaを聴き直してみることにしました。1st「Kill 'Em All」から現時点の最新作「S&M2」まで、EPやライブ盤も含めて公式リリースされた作品を順に聞いて行きます。チョイスしたのは全23作、これから23日間にわたってMetallicaの音楽性の変遷を追っていこうと思います。
Metallicaを今聞き直そうと思ったきっかけは、二つの記事。
私はここから逆引き的な聴き直しを
Schizoid Lloyd / The Last Note In God's Magnum Opus
Schizoid Lloydは2007年結成、2009年デビューのオランダのバンドです。こちらは2014年リリースのファーストアルバム。ものすごくミュージシャンシップが高いバンドで、かなり実験的ながら音楽的な娯楽性やロック・メタルの肉体性も感じさせる面白いアルバム。たまたまLPを見かけてジャケ買いしたのですが期待以上の大当たり盤でした。流して聴くとつかみどころがない音像でもありつつ、じっくり聞くと
もっとみるMizraab / Mazi Haal Mustaqbil
Mizraabは1997年に結成されたパキスタン、カラチのバンド。1999年のデビューアルバム「Panchi」はプログメタルというパキスタンでは馴染みのないジャンルながらヒットを飛ばしました。先日ご紹介したFaraz Anwarがリーダーのバンド。この人は本当に才能あふれる人ですね。もともとヌスラットファテアリハーンやVital Signといったパキスタン音楽界の大物たちのセッションプレイヤーとし
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