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【中日ドラゴンズ】3選手に厳しい通告 球団の意図とは?
とうとう、戦力外通告が行われました。
ドラゴンズは、プロ4年目の岡野祐一郎投手、プロ6年目の伊藤康祐選手、育成の松田亘哲投手に戦力外通告を宣告しました。
前日、西武が16人に対して戦力外通告を行ったことを考えると、ドラゴンズは比較的小規模な戦力外通告となっています。
今回は戦力外通告の意図を考えます。
引退した選手が多かった影響
まだ戦力外通告を受ける選手がいる可能性はありますが、第1次の戦力外は3人となっています。
他球団より戦力外通告を受けた選手が少なかった要因として、引退する選手が多かったことが挙げられます。
先日、堂上直倫選手、福田永将選手、大野奨太捕手、谷元圭介投手の引退試合が行われました。
4つの支配下枠が空き、積極的に戦力外通告を行って枠を空ける必要はありませんでした。
実質7枠空いている中での戦力外
アキーノ選手、アルモンテ選手の退団も発表されており、引退する選手と合わせると6枠空いています。
また、今後の対応がどうなるか分かりませんが、亡命したロドリゲス投手も退団することが濃厚です。
登録上、今季もドラゴンズの選手として支配下枠を使っていますが、ロドリゲス投手が帰ってくる見込みはほとんどありません。
実質、7枠が空いている状況の中での戦力外通告。今回、3人の選手(育成1人)に対して戦力外通告を行ったことにより、支配下枠を9つ確保したことになります。
ドラフト戦略が透けた!?
岡野投手は今季、中継ぎに転向して芽が出始めていました。キャリアハイの15試合に登板し、7月・8月の夏場を支えました。
投手不足が叫ばれた2軍でも18試合に登板するなど奮闘していましたが、厳しい結果が待っていました。
岡野投手は直球、変化球、制球の全てにおいてレベルが高く、安定感ある投球を持ち味としていました。
それが時に仇となり、打者に読まれやすく、滅多打ちを喰らうという場面も少なくありませんでした。
29歳の岡野投手。イニングを稼いでくれる貴重な投手で戦力外は驚きですが、新しい投手に出番を与えたいという意図がみえます。
今年のドラフト会議で大学生、社会人の投手を数名獲得し、試合展開が厳しい場面での登板を見込んでの戦力外だと予想されます。
岡野投手が2歳、3歳若ければ、今回の戦力外はなかったと考えられます。
細川選手の台頭で・・
伊藤選手は、細川成也選手の台頭で外野の枠が埋まり、出番が減少したことが原因だと考えられます。
23歳と若いですが、同学年の鵜飼航丞選手やブライト健太選手が優先的に起用されていました。
伊藤選手は堅実な打撃と守備、走塁が武器ですが、チームに欲しいのは長打力がある選手です。
代走からの守備固めには後藤駿太選手、加藤翔平選手が控え、三好大倫選手も終盤アピールしました。
惜しいですが、来季の構想外になったと考えられます。
【参考サイト】