【プロ野球】第1次戦力外通告が終了 De・三浦銀二投手と楽・高田孝一投手から考える即戦力に与えられた時間 ~10/16~
プロ野球の第1次戦力外通告が15日に終了しました。
日本ハムを除く11球団の計92選手に厳しい秋が待っていた中、気になったのがDeNA・三浦銀二投手と楽天・高田孝一投手。
ともに法政大出身。ドラフト時、即戦力として期待されていた右腕でしたが、三浦投手は3年、高田投手は4年で戦力外通告を受けました。
即戦力投手の難しさと、大卒投手に与えられた時間の短さを痛感する出来事。
当時、両右腕に注目していた身として、描いていた理想との差を埋める答えを探す旅が始まりました。
プロの壁を感じたドラフト会議当日
三浦投手は福岡大大濠高のエースとして3年春に甲子園出場。ベスト8まで勝ち上がり、古賀悠斗捕手(西武)とともに注目されました。
夏の甲子園出場は叶わなかったものの、高校日本代表に選出され、名門の法政大に進学。誰もが憧れるエリート街道を歩んでいました。
特徴は、綺麗な投球フォームから放たれる美しい直球。球速で目立つことはなくても、見る者を魅了する直球は三浦投手の武器でした。
しかし、プロの壁を感じたのはドラフト会議当日。ドラフト3位までには指名されると評価していましたが、名前が呼ばれたのはDeNAの4巡目。
ここから、一気に三浦投手の名前を聞かなくなりました。
即戦力として期待されながら・・・
高田投手は甲子園出場経験こそありませんが、1年秋から平塚学園高のエースとして活躍。
当時、県内には横浜高の藤平尚真投手(楽天)がいましたが、大きく負けているとは思いませんでした。
法政大では2年春にリーグ戦デビュー。運命のドラフト会議では楽天から2位指名され、即戦力として期待されていることは明らかでした。
プロ1年目から1軍マウンドを経験し、大活躍とはいかなくても、徐々に登板機会を増やしていくと思われました。
しかし、プロ4年間で1軍に定着することはできず、通算17試合登板。即戦力として期待された右腕が、プロの世界で1勝も挙げることができませんでした。
ドラフト時点で決定的な違いはあるのか
ハイレベルな東京六大学で揉まれ、高校時代から注目されていた右腕たち。
経歴は申し分ありませんが、プロの世界は彼らが開花するのを待つまでに、わずかな時間しか用意していませんでした。
プロでの成績を考えれば、厳しい宣告が行われることは予想できます。
空いた枠に期待のルーキーなのか、新外国人なのか、それとも大物FA戦士か。チームは新たな才能、実力者を雇うことができ、リーグ優勝、日本一目指して戦っていきます。
この流れに疑問を感じることはありませんが、即戦力として期待された大卒投手に与えられた時間の短さに、プロの厳しさと即戦力という力強い言葉に隠れる責任の重さを感じました。
今年も即戦力と期待される大卒投手がたくさんいます。メディアやファンが華やかな未来、理想を思い描く中、彼らは3、4年後に戦力外通告を受けているかもしれません。
ドラフト時点で、即戦力候補として期待される投手の中に差はあるのか、決定的な違いはあるのか。
答えが見つけられないまま、今年のドラフト会議が迫ってきました。
【参考サイト】