【高校野球】魔球使いとセンスの塊 甲子園を沸かせた3人の選手
前回の投稿に引き続き、夏の甲子園で躍動した選手のうち、将来プロの世界で見たいと思った選手を紹介します。
前回投稿は、下記からご覧頂くことができます。
今回は関東地区から投手1名、北信越、近畿地区から野手1名ずつを選出しました。
素晴らしい才能を持つ選手が多い中、厳選した3名です。
名前を覚えておくべき選手ばかりです。最後まで是非、ご覧ください。
①安田虎汰郎投手(日大三)
魔球と評されるチェンジアップを巧みに操る右腕。今大会は3試合に登板。いずれも試合を作る安定感抜群の投球を披露し、大人のような雰囲気を醸し出していました。
1回戦の社戦では完封勝利。2回戦の鳥栖工戦では、7回と3分の1を投げるロングリリーフ。8つの三振を奪い、3対1と引き締まった試合を演出しました。
奪った8つの三振のうち、空振り三振が7つ。空振りを奪うことができる球を保持していることは、大きな魅力です。
空振り三振の決め球となったのは、直球が4回、チェンジアップが3回。魔球に頼りすぎることなく、バランスのいい配球が安田投手の特徴を際立たせています。
まるで大学生投手を見ているかのような完成度。球速が伸びてきた時、魔球との球速差が広がり、さらなる飛躍が見込まれます。
②横山聖哉選手(上田西)
開幕戦に登場した右投・左打の大型遊撃手。積極的な打撃スタイルが持ち味で、もっとメディアに注目されるべき選手です。
今大会は5打数1安打という成績で甲子園を去りましたが、ファーストストライクを打ちにいったのが4回。持ち味を十分に発揮しました。
最後まで土浦日大のエース・藤本投手を捉えきることはできませんでしたが、外角に逃げるスライダーに手を出さず、積極性の中に卓越した選球眼を持ち合わせていることを証明しました。
強打の遊撃手は、どの球団も欲しいところ。横山選手の将来性を高く評価し、人気が集まるかもしれません。
③西稜太選手(履正社)
「華がある」、この言葉がピッタリと当てはまる選手です。今大会、「1番・中堅」で躍動した左打者。センスの塊のような、溢れ出る雰囲気がプロそのものでした。
3回戦の仙台育英戦で敗れましたが、甲子園で戦った3試合全てでマルチ安打を記録。打率は4割を記録しました。
また、1度も三振をしなかったことも大きな魅力。スラリと伸ばしたバットを巧みに扱うその姿は、ソフトバンクの上林誠知選手と重なる部分がありました。
千葉・奈良にも有望選手
3名の他にも、有望な選手が多くいました。今大会での登板は叶いませんでしたが、専大松戸・平野大地投手の素質は怪物級です。
智弁学園のエース・中山優月選手は、投手としても野手としても魅力的な選手。本人が希望するのであれば、このまま二刀流に挑戦してほしいと心から願う選手です。
【参考サイト】