【中日】正しい方向に! ドラフト戦略示した立浪ドラゴンズの上位指名の行方
プロ志願届の提出が締め切られ、広島カープが1位指名を公表するなど、いよいよ本格化してきたドラフト会議。
中日ドラゴンズは誰を指名するか決まっていませんが、即戦力投手を指名する方針を示しました。
打線が課題といわれるドラゴンズですが、即戦力として期待できる投手を指名することは賛成です。
もちろん、打線は強化すべき課題で、一部メディアもドラフト上位を野手で固めるべきだという予想がでていますが、それは危険な選択です。
ここ数年のドラフト指名を考えると、即戦力投手を指名する方針を示したことは、チームにとって大きなプラスです。
野手に偏ったドラフト
昨年、ドラゴンズはドラフト1位で仲地礼亜投手(沖縄大)を指名しました。
その後、支配下では内野手を中心に指名。投手では森山暁生投手(阿南光高)のみの指名となりました。
もう1年さかのぼると、投手の指名は石森大誠投手1人のみ。今季だけでなく、ここ数年の課題と言われている打線を解消しようと、野手に偏った指名を行っています。
今までの指名が悪いとは思いませんが、野手に偏っていることは無視できません。豊富で強力な投手陣がいるとはいえ、今季も負担増が心配されました。
今季も長打が期待できる野手の獲得が望まれますが、まずは投手の整備が必要です。
明るい材料あるが、先発陣を整備すべき!
2020年ドラフト1位の高橋宏斗投手は先発に定着し、エースの階段を登っていますが、ここ最近のドラフトで指名された投手は苦戦しています(支配下指名に限る)。
仲地投手は1年目から9試合に先発し、今後の飛躍が期待できますが、石森投手、森博人投手は今季の1軍登板がなく、岡野祐一郎投手は戦力外通告を受けています。
森投手はリリーフとして通算40試合に登板した経験があり、来季の巻き返しに期待ができますが、先発に定着した投手に限ると高橋宏投手しか名前が挙がりません。
根尾昂投手、梅津晃大投手など明るい未来を感じさせてくれる投手がいることは好材料ですが、どこまで活躍してくれるかは不透明な部分も多いです。
投手に偏りすぎることも良くありませんが、まず先発として期待できる投手を1位指名することは、立浪監督勝負の年に向けて強力な追い風となります。
地元の逸材を指名する可能性は?
今年はセ・リーグから入札が行えるため、ドラゴンズは2巡目指名を12球団最速で行うことができます。
2年連続最下位と屈辱的な年になりましたが、この利点を生かさないわけにはいきません。
もし、1巡目指名を終えて残っているのであれば、地元・愛知県出身の上田希由翔選手(明大)を指名するべきです。強打の左打ちの内野手で、二塁、三塁と複数のポジションを守れることが魅力です。
ただ、佐々木麟太郎選手が米国留学を決めたことで、上田選手に人気が集まることが予想されます。
上田選手が指名されていれば、同じく地元の東松快征投手(享栄高)を指名も考えられます。
大野雄大投手の年齢、小笠原慎之介投手の流出という事態を考えた時、左腕の東松投手を獲得しておくべきです。
ただ、昨年のドラフトで左腕の森山投手を指名しており、ドラフト1位で指名する即戦力投手の左右によっては、指名を回避する可能性もあります。
大学生投手が豊富な年に・・・
即戦力投手、強打の野手という上位指名ができれば理想ですが、こればかりは当日の会議の流れに左右されます。
長打不足を解消するためとはいえ、野手、野手の指名だけは避けたかったところで、即戦力投手を指名する方針を示したドラゴンズ。
今年は東都大学野球を中心に左右問わず大学生投手が豊富な年。誰と縁があるか分かりませんが、来季の逆襲に向け、正しい方向に進もうとしています。
【参考サイト】