マックの物語(16)
「7月は1ヶ月休みます」
という連絡を受けて1ヶ月が過ぎた。
先週末、
マックのお母さんからお手紙をいただきました。
マックはその後、完璧に不登校に逆戻りしていしまい
7月は1日も登校できなかったようです。
それでも
読書教室のことは気になるらしく、
時々お母さんにも「8月からは行こうと思う・・・」
というようなニュアンスのことを
時々、言ったりしていたそうです。
そんな
7月の終わりに通知表をもらうためだけに
お母さんとマックは学校に行ったらしいのですが、
その帰りにマックが道路の出っ張った部分に
足を強打して、足の指の骨を折ってしまったらしい。
まあ、
マックらしくて
申し訳ないのだが、
思わず僕は苦笑いしてしまった。
オロオロしながら
膝を抱えているマックの姿が目に浮かびます。
お母さんとマックは
9月から心機一転、学校にも行きなおそう!
読書も復活しよう!
と誓い合ったそうです。
でも
当日が来なければどうなるか
分かりません。
毎日、一秒一秒気持ちが揺れ動く、
とても繊細で敏感な心なんです。
でも、だから
優しくて真っ直ぐなんです。
マックよ
弱くたっていい、泣き虫だっていい、
君のいいところを知っている人がいる、
君のことを好きな人がいる、
もう一度立ち上がってみないか。
少しだけ元気になれないか。
教室で待っているよ。
僕ならいつでも、ここにいる。
今日も朝から蝉の声が響いています、
暑くなりそうです。
お盆が近いんですね。