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̶Y̶A̶S̶U̶ ̶M̶U̶T̶O̶
2023年2月20日 00:12
嫌な予感はいつも当たる。その日も空は一面に雲が分厚く広がっていた。味も色もない水のような日常に前触れもなく一滴の墨汁は落とされる。俺は仕事の帰り、一日の疲れを洗い流す様に広いけれど人通りが多くない川沿いの道を歩くのが日課だった。その日は気になる本があって本屋に寄ったものだからいつもより少し遅い時間だった気がする。休日になると家族連れや若い連中が階段を降りて川と触れ合い遊ぶことの出来る