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̶Y̶A̶S̶U̶ ̶M̶U̶T̶O̶
2021年12月31日 09:10
灯りが眩しくなり出す夕暮れ。少し肌寒い夏の終わり「ずっとあなたを私だけの永遠にしたかった」そんな風に彼へ伝えた夜、全ての終わりは始まる。大学を卒業した私は特別不自由な生活を送るわけでも、特別恵まれた生活を送るわけでもく、子供と大人の境界線を行き来しながら、社会という特殊な国へ旅立つ準備をしていた。その頃の私は友達もそれなりに居たし、どちらかと言えばいつも誰かと遊びに行っていたのだけれど