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現代のフィンランドにおける教育の特徴である、Phenomenon-Based Learning(PhBL)について、おそらく日本初『PhBLについて学位論文を書いた』私がご紹介い…
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#アクティブラーニング
【他の人よりチョット詳しくなれるフィンランドの教育】Phenomenon-Based Learningの実践①
今回は、フィンランドで行われたPhBLの実践を文献からご紹介します!
教科横断的な学習の意外なあり方が見えるかもしれませんね!!
ラハヌス基礎学校6年生での実践
歴史・社会・母語・ICTの分野を横断した学習
児童はスオメンリンナ要塞の史跡見学から問いを立てる
↓
文化や歴史の背景にある概念や原理を見出す
↓
個人でコンピュータを用いて情報を検索
↓
画像や図表などを使った作文をまとめる
【他の人よりチョット詳しくなれるフィンランドの教育】どうやってPhenomenon-Based Learningを実施するの?
PhBLの理論や大体のことはこれまでまとめてきました!
今回はPhBLをどうやって実施するのかについて、文献から抜粋してまとめます!
前提
Silander(2015)は、PhBLを実施する際に留意すべき観点を提示し、どの程度満たしているかを確認することができるルーブリックを示しました。
端的にいうと、PhBLを実施するための理論的枠組みを彼は示したということです!
このルーブリックは、
【他の人よりチョット詳しくなれるフィンランドの教育】Phenomenon-Based Learningの理論
Phenomenon-Based Learningとは、Transversal Competenceの育成のために行われる、教科横断的な教育方法です!
「総合的な学習の時間」のように、週2時間行われるという形態ではなく、
たとえば、関連する教科の時間をすべて使って、1週間を通して行われるのです!
では、PhBLにはどのような特徴があるのでしょうか?
理論の側面からザッと見ていきましょう!