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綱渡り日記

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綱を渡ることは生きることと似てる
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鶏肉と豚肉。5日目

意味なきことを楽しむことの難しさといったらない。

1人暮らしを初めてもう3年半経つ。

不思議なモノで実家暮らしという感覚から離れていると、実家で暮らすという感覚を忘れてしまいがちだ。

実家には帰りたくはない。このまま気ままに暮らしていられればなんと素晴らしいことかとも思う。

今月はかなり厳しい。元より貯金は無い(筆者の名誉の為に言えば決して薄給なのではない)のだが、先月の長期出張と相まって

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胸焼けとさようなら。1年越しに4日目

久しぶりの更新だ。noteの存在すら忘れていたので無理もない。もう、誰もこのブログすら見ていないだろう。

僕はまだ、岐阜市に住んでいる。この街のことが好きになってきて久しい。そのことについては後日語ることとしよう。

僕は社会人1年目を名古屋で過ごした。
名古屋は良い街だ。都会で、華やかで、それでいて少し身を隠す場所もある。大須という街があるのだが、夜になるとがらんどうになる。その街を酔った頭で

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ダンスホールとミラーボールと。3日目

寒さが身に染みる。

「四季」という言葉がある。古来、日本では3か月ごとに季節を区切っていたようだが、しっくりこない現状だ。暦上は7月は秋。そんなことはないはず。夏休みの宿題を秋に片づけるなんて、中学時代の担任が聞いたら卒倒する。

しかし、季節が暦にじっくり追いついてくる季節がある。ちょうど今はその時期なのかもしれない。夏が終わって秋を飛ばして冬が来てしまったような気温だ。

数日前から毛布を出

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金木犀と本屋。2日目

仕事をさぼる。

仕事を始めて1年と半年。この業界は本当に変わっていて「仕事をさぼる」ことをまず一番初めに教わる。おそらく、激務と言われる仕事をこなすためには適度に息抜きを入れることが必要なのだ。

これを覚えるのは早かった。思い切って映画館に入った時にはしびれた。電話が鳴ればお終い。分かってはいるのに悪いことをしている時間に酔いしれていたのだろう。童心に帰るということは時に恐ろしいものだ。

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今日からブロガー。初日

初めまして。片田舎で文字書きの仕事をしています。

今住んでいるところは岐阜県です。出身は横浜ですが、またこれもめぐり合わせ。社命で「明日から岐阜に」と言われた瞬間、岐阜県民になっていました。

父はIT企業の偉い人、母は専業主婦。私も大手企業に入社し、順風満帆にきていたところでした。街灯がまったくないこの町で生きていくことに多少の不安を抱えながらそろそろ一か月。まずなにから書いていくべきか。

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