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「生きているだけで幸せ」を強く感じた日

週末、土曜日。
息子と二人お昼ご飯を食べていると、突然激しい腹痛がわたしを襲った。

ズキズキ、ズキズキ。
冷や汗が出てくる。

あれ?この痛みは「トイレ行きたい!」のやつじゃないぞ。
ただただ痛いやつ。これ、アカンやつや。
直感的にそう感じた。

その日は妻が仕事。
雨のため、職場へ迎えに行く約束をしていた。

とりあえず息子と一緒に職場まで車で行き、駐車場で妻をま待つ。
待っている間、断続的に腹痛がわたしを襲う。

妻が車まできて、

大丈夫?救急車呼ぼうか?

とわたしのことを心配する。

「救急車?いやいや、救急車はいやだ!」と心の中で唱え、「とりあえず大丈夫…」を絞り出す。

家に帰り、横になって休もうとするも、相変わらず腹痛が止まない。

どうする?やっぱり救急車呼んでもらう?
いや、車を運転して病院に行けるかもしれない。
そう考えていると、妻が気を利かせ、救急外来に電話してくれた。

聞くと、7700円の初診料かかるうえに、今日は専門の先生がいないため、研修医と救急ドクターしかいないとのこと。病院に行ったとしても、安心できる要素がひとつもない。
更には、数時間単位で待ってもらう必要があると追い討ちをかけられた。

「研修医+7700円+長時間病院で待つ」

これを腹痛と天秤にかけた。

うん、やっぱり我慢しよう。
もうちょっと家で休めば少しは良くなるはずだ。

そう思って横になろうとするものの、痛すぎて横になれない。

うわぁ、これやばい。
そろそろやばい。
病院に行くべきか。
今から行くと、夜遅くまでかかるかも。
そもそも何されるんだろう?
研修医と救急ドクターだよ。
まさか手術されるんじゃないだろうなぁ??
うーん、やっぱ行きたくない!

先日救急車に乗った息子からは、「ぼくは救急車に乗っていったよ、お父さん大人なのになんで乗らないの」と注意を受ける。

そんなこと言ったって、大人は病院へ行った後のことを想像しちゃうんだよ。
あーなってこーなったら、来週からどうしよう?
仕事だってあるんだよぉ。

でも痛いなぁ。

それから3時間が経過。
相変わらず痛みが止まず、だんだん弱気になってくる。もはや胃なのか腸なのか、痛みの場所はわからない。
そして、とうとう我慢できないほどのビッグウェーブがやってきた。
ああ、もうだめだ。
研修医でもなんでもいい。
やっぱり病院へ行こう…

と、そこへ、薬局へ薬を買いに行ってくれた妻が帰宅。
急ぎその薬を飲み、布団で横になった。

あー、このまま痛み引かなかったらどうしよう?
最悪手術かもしれない…
おいおい、頼む!
痛みよ、引いてくれぇい。

……

はっ!

気付くと2時間ほど経過していた。

どうやら寝ていたみたいだ。

お腹は…あれ?痛くない。
たすかった〜!

その日のよる、ムニャムニャ言いながら寝る息子の隣で、痛みもなく普通に寝られる喜びを噛み締めた。

生きてて良かったと心からそう思った。

腹痛からわたしを救ってくれた妻と薬には足を向けて寝られない。ほんと、ありがとう。

とりあえず、近いうちに病院へ行こう。


わたしを激痛から救ってくれた神の薬。
腹痛のときは真っ先にコレをのもう。

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