後輩たちへの手紙⑩改めまして自己紹介
大学3年生の就活を伴走する1年間のゼミを運営しています。
ゼミを通じて、学生から社会人への大きなステージチェンジを一緒に過ごした卒業生へ向けた、お手紙の記録です。
24年4月1日の手紙(前半)
4月は出会いの季節…ゼミも新しい期がいよいよ始まります。
みんなと私との出会いの場となったゼミ説明会は、明日からスタート。
今年もご贔屓にして下さる先生方や先輩メンバーからの後押しがあって、たくさんの新3年生から申し込みしてもらってます。
ゼミ生への自己紹介は、毎年Day1ですることにしているのですが、今年は説明会でも少し自己紹介しようかと思っています。
SNSとかネットを調べればあちこちに個人の情報はあり、誰でも簡単にアクセスできる時代になったけれど、そういう情報にアクセスされる前に「私は何者か」を今の自分のことばでちゃんと説明したいなぁと思えるようになってきたので。
「私が何者か」=Identityについて、ようやくどう説明したいかが定まってきたんだ、とも気付く。これまでは決めきれないというか、どう表現したいのかを模索していた。
フリーランスになって8年も経って、やっとかよ…と自分でも思うけれど。
そんなわけで改めましての自己紹介、大好きなみんなに伝えたいと思います!
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「聴く」ことは「なりわい」。
これまでの人生で最も時間を費やして学んでいるのが、「聴く」に関すること。
学生時代(心理学を学んでいました)から「理解できない人間の心を探求するための手段」としての「(相手だけでなく自分の声も)聴く」を練習してきた。
仕事を始めて、初めて独学で勉強したのはコーチング。後輩ができたのと、リーダー職に昇格したのがきっかけだった(後輩への手紙⑨参照)。
←立場の変化は人を育てるよね!
キャリアコンサルティングを学び始めたのも、2社目の会社で人事に異動になったのがきっかけ。
2012年にCDA(キャリアディベロップメントアドバイザー)の資格を取って、コーチングもその後何度も学び直したけれど、「聴く」ことは、常にずっと修練している感じ。
去年からはメンタルヘルス領域の「聴く」も勉強し始めました。
対象者や作法が変わっても、聴き手として関わる相手には、まるはだかのわたしが晒されているようだと思う。自分の状態やあり方が露骨に影響してしまうというのか。
学べば学ぶほどに「聴く」難しさやパワーを感じる今日この頃です。
「書く」ことは「ikigai」。いや、今はまだ「ikigaiに育てたいこと」かな…
※ikigaiって何?についてはこちら →https://tabizine.jp/article/209787/
実は中学時代から今も、憧れの人は鴨長明(知ってる?京都山中の庵で閑居生活を送りながら『方丈記』を書いたお坊さん)。
…思えば、中学生の頃から「ことばを綴って日がな一日暮らして一生を終えたい」と思っていたんです。
(あまり誰からも理解・共感は得られないのですが…)
ことばを綴ることは、私自身について気付き、新しく知る機会であり自分のことを確かにしてくれる手段です。
純粋に、自分の内側にあることばを文字にすること・綴ることが好き。
誰かを思うとき、その人の美しい部分や尊い部分に心が反応する…それをキャッチしてことばにして贈ることが得意だと思ってる。
そしてことばが人の心を支えたり、勇気づけたりすると信じてる。
形はなく触ることもできないけれど、いつまでも腐らず古びることなく心にあり続ける、誰もが使える魔法。
ことばを綴ることを自分の役割や人に貢献・感謝される手段に、いつかしていけたらいいなぁ。今はまだ実践・探求中。
#料る (りょうる)
「料る」ことは「ライフワーク」。
料理することも書くことと同じくらい好きだし、癒しです(ストレスが溜まると延々と千切りしてしまう…)。
食事は生活を豊かにする重要な要素だと思っているし、心の入れ物である身体を実際的につくる「食べもの」を、心身を健やかに整える「食事」として生み出す力は磨き続けたいと思ってる。
死ぬまで食べるから、死ぬまで続く仕事でもあると思う。そしてそれが嫌じゃない。
「料る」という言葉には「料理する」以外にも「うまくやる」という意味もあるそう。
研修やワークショップを、その日その時の参加者と一緒によりよい時間にできるよう脳みそフル回転で進めている時の緊張感や、妥協しないこだわりの強さは、そちら側の「料る」が表してくれていると思っています。
その日その時にあるものを(自分自身も含めて)使って、貪欲に最善・最良を目指して、どうにか収める。
私の性分。
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みんなは、自分のことをどんなふうに説明したいですか?
会社の肩書とか表面的な自己紹介じゃないです。これまで生きてきて、様々な経験を携えて今ここにいる自分を、どんな#(ハッシュタグ)で表現したい?
(いつか、きっと聞かせてね!)
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