カウンター佳話 なおきとレイ
たまに行く京橋の居酒屋でよく会う女の子がいる。
「レイ」と店主から呼ばれているその子は、いつもひとりカウンターで日本酒を飲んでいる。
初めて隣に座ったときは、飲むスピードがあまりに速いのでぎょっとした。
誰と話すわけでもなく、しかし店の人とは親しいようで、声をかけられたらニコニコと返している。そう、いつもニコニコしてるんだよな。女の子の笑顔はいい。機嫌よく、笑顔でいるってほんと大事だと思う、世の女性みんなにそう言いたい。
まぁそれはいいとして、気付くと、レイちゃんに声をか