100→95点の売場【八百屋から見た“食”no.66】
八百屋・スーパー等、売場に並ぶ野菜が「100点満点の状態」で売られていることはまずありません。
※貯蔵後に食味があがる一部野菜(じゃがいも・かぼちゃ等)を除く
100点で入手できるのは、農園の現地販売や、いちご狩りのようにもぎたて体験できるところのみ。生活者は原則「現地で食べる・入手する」でしか100点満点は叶いません。現地で100点で入手しても時間が経つと鮮度劣化とという減点が生じる生鮮野菜や鮮度品。
現地に行き100点の状態で購入をするには時間と費用がかかります。売場に並ぶ野菜は、現地に行かない時間経過分だけ100点の状態から目減りし、現地に行った費用分を売場までの物流費/店舗運営費へと代替(上乗せ)した価格で売られています。農園から遠く離れた東京都市部の食生活/買い物は、離れた分だけ美味しさが落ち、離れた分だけ価格が上がる原則です。
産直八百屋の仕入れは、市場経由と比べ点数の目減り(鮮度劣化)は少なくて済みます。それでも収穫後半日1日2日経った90-95点の状態。これを極力90-95点のまま、どんなに落ちても75-80点の状態で販売し、食べて美味しいと感じてもらえるモノをお渡ししています。そのつもりで仕事しています。及第点より下にならないよう目利き・在庫回転・販売時の伝言や情報発信をしているつもりです。【誰がどう作り、いつ採って送って届いたか】最近の投稿を繰り返すようですが、美味しさの肝はそこにあります。
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