八百屋をはじめたい?はじめる?青果業が気になっている方へ
自分が最近街を歩いて気付くのは、小さい八百屋さんがちょこちょこ開業しているということです。あれ?こんな所に八百屋が出来てる、、、って感じです。一番気付きやすいのはコンビニに併設された店舗ではないでしょうか?自分には、通常店舗、引き売り、コンビニ併設等々様々な店舗形態の同業者の知り合いがいます。
数年前から昔ながらの八百屋を現代的に仕立て直した最新の八百屋も出てきました。綺麗に品物を並べて、無垢の木材でディスプレイを施して、のれんをぶら下げて、、、。店員は”まいかけ”をつけたりして、、、。青果業界が盛んになるのはとてもいいと思います!ただ、安易に八百屋を始めるというのはとても危険だと自分は考えています。
八百屋や青果業を始めたいのであれば、必ず八百屋や実店舗で数年の経験を積んでから始めて下さい。
野菜や果物はとても特殊な商材で、思いつきの素人が簡単に扱える様な代物ではないからです。工場で作られる品質が全てが均一の品物ではありません。産地、状態、生産量、天候、仕入れ方法、販売方法、購入者の嗜好、これら全てが複雑に絡み合っている商材なので、安易に手を出すと、必ず壁にぶつかります。
約20年前にあの巨大企業ユニクロが野菜業界に参入しましたが、見事に玉砕されたほどです。それほど特殊で、紙の上のデーターだけでは動かせない業界です。最近は無印良品が参入してきていますが、個人的にはかなり苦戦しているのでは?と思っています。未経験な人がどれだけ知恵を絞っても、どれだけデータを集め分析しても、どれだけリサーチしても全く通用しません。安易に参入した人達は、青果業界は経験・人脈がものをいう昔ながらの閉鎖的な業界であると口を揃えていうと思います。
まずは実店舗で最低5年は頑張った方がいいでしょう。そこで野菜や果物の扱い方、人脈等を着々と蓄積し始めるのがベストです。自分の後輩に、知り合いの八百屋で1年修行をして店舗を持った猛者がいますが、その修業はほぼ休みの無い過酷な修行でした。修行無しで経営を始めてしまった方は試行錯誤をして頑張って行くしかありません。
野菜が好きだから、果物が好きだから、生産者を応援したい、もっと野菜を食べてもらいたい、、、気持ちはとても解ります。自分もそうであって欲しい、、、ただ実際、八百屋・青果店を始めるのは、必ず実店舗で修行をしてからというお話でした。
画像は大田市場です。
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