丸いタマゴも切りようで四角!言葉尻や言い方に毒はない?使う言葉次第で笑顔も増えれば敵も増す!
私たちの日頃のコミュニケーション手段っていうのは、表情仕草はもちろんだけど言葉の比重がとても大きいのだ。
言葉は喋りもそうだけど文章も同じで、言い方を間違うと大きな誤解を招いたり、伝えた相手やまわりの人たちに反発されたりと、思いもしなかった結果を引き起こすことがあるから、じゅうぶん気持ちを込めて使う必要があるよね?
物は言いようで角が立つ
昔から「物は言いようで角が立つ」っていうけど、ほんとにその通りなんだよね。
この七七七五調の都々逸(どどいつ)でも謡われているくらいで、昔から言葉の使い方を間違うといけないよって、お師匠さんたちが謡い継いできたくらいだもんね?
この都々逸では先に「丸い卵もきりようで四角」ってのがあって、そのあとにさっきのが続くんだけどね。
まぁついでだから全部つなげると
「丸い卵も切りようで四角~♪ ものも言いようで角が立つ~♫」と、こんな調子で三味線に合わせて陽気に謡うのが、この都々逸なんだよね。
同じことを言うにしても言い方ひとつで丸くも収まり、言い方が悪けりゃ角も立つから気をつけなよって意味だよね?
言い方を間違ったばかりに大きな騒動に発展することもあるから、言葉には本当に気をつけなきゃいけないね。
そういったことも踏まえて昔から言葉の中に宿っていると信じられてきた言霊(ことだま)という概念も存在しているわけだよ。
言霊のことを追求し始めると、スピリチュアルの沼にはまり込む恐れがあるので、そっちには行かずに引き戻して、と。
そうそう、丸い卵だ。
タマゴは卵か玉子なのか?
あの有名な都々逸では「卵」っていう表記で伝わっているんだけど、正確に表記するなら卵じゃなくって「玉子」がふさわしいと思うのだ、どうでもいいんだけど、さ。
なぜかっちゅうと、都々逸では「丸いタマゴ」を切りようで四角にするってんだから、生卵じゃなくってゆで玉子でしょ、切って四角にできるのは。
だから正解と言うより適切なのは、卵じゃなくて「玉子」のほうだね。
まぁそんなこたぁどうでもよろしい。
・・・・・・のだが、ちなみに、ね?
卵は魚類や鳥類を含めて生物学的な表記をするときに使われるのよ。
一方で玉子は食材や料理の表記で使われるという違いがあるのね?
タマゴヤキなんて、卵焼でも玉子焼でも使われるから、どっちを使うんじゃぁぃ~って、分かんなくなってる人のために言うならば、どっちでも良い!
ただ、適切なのは玉子焼のほうだ。
なぜ適切かと問われれば・・・・・うむ、では重要参考人に登場してもらうしか無いな。
あなたはテリー伊藤という人物をご存じだろうか?
そうだ!そうなのだ!
賢いアナタならもうお察しの通り、テリー伊藤の実家が何を隠そうあの築地で有名な玉子焼の丸武だ。
熟練の職人が作り上げる、たっぷりのダシ汁で焼かれた玉子焼をお届けします、がキャッチコピーの築地の老舗「つきじの玉子焼 丸武」・・・・・・。
えっと、何やら通販みたいになっちゃったけど・・・・・・。
それに熟練の職人っていえば、不法就労で書類送検されたっていう報道が流れたのは、どこだったかい?・・・・・・トットト・・(/_・)/
ま、要するに卵焼じゃなくて玉子焼が適切だよってことだね。
さらに蛇足を付け加えると、卵の字の成り立ちは魚なんかのタマゴが丸く連なっている様子を象形文字にしたもので、そこから卵の文字ができたのだ。
玉子は殻に入った鳥のタマゴが丸くて玉のようだったから、玉の子から玉子になったということらしい。
どうだろう、ちょっとはお役に立っただろうか?
あ、そうそう、タマゴ全般を意味して表記するときは「卵」のほうを使うらしいよ。
ってことで、終わっちゃいかんだろ!
なので大きく舵を切って本題に戻しまする。
言葉尻や言い方次第で笑顔も増えれば敵も増す?
飲食店を経営していた頃の話なんだけど、その店では下げ膳の時のセルフサービスをお願いしていたんだけどね。
30席も無い店から大きくても50席程度のファストフードのお店だったんだけど、食べ終わったお客様がトレーを下げ棚に持っていってくれるわけです。
そのときにスタッフがお客様にお声がけするんだけど、つい「そのままで結構です」って言っちゃうわけですよ。
これにはいつも教育し直しで「そのままでもけっこうですよ」て言い換えさせていたのです。
たった「も」の1文字を加えるだけで、大きな違いなんですよね。
セルフサービスの店で「そのままで結構です」というのは、一見するとより良いサービスに見えそうだけど「余計なことしないで」って受け止められる可能性もあるわけですね。
それ聞いたお客様は気分が良いというよりも、せっかくの行為を拒否された印象を持ちかねないので、そのままでもの、もを付け加えなさいと指導していたんですね。
それもお客様の目を見て笑顔で両手を差し伸べながら、「そのままでも結構ですよ」と言うわけです。^^
お客様は「そのままでも」ということは「持っていってあげてもいいのか」と判断して、手を差し伸べているスタッフに持ってきてくれるんですよ。
するとそこでスタッフから「わざわざ、ありがとうございます!」という感謝の言葉がお客様に発せられるので、お客様も「いえいえ、どういたしまして」なんて自分の行為を感謝されて気分良く店を出て行かれるわけですね。
「も」が付くだけで、お互いが感謝の言葉と気持ちを気分良くやりとりすることができ、食べ残しのトレーがテーブルから片付くことで、次の来店客にも座る場所を時間を待たずに提供できる好循環をもたらすわけなんです。
「そのままで」と「そのままでも」の大きな違い、ここを理解して言葉を紡ぎ出せるかどうか、コミュニケーションにおいてとても大事なポイントだと感じています。
人って、自分の行為を受け入れて感謝の言葉をもらえれば、それだけで嬉しくなるもんなんですよ、ね。
その店の常連になるかどうかも、案外とそんな小さな小さな言葉尻に委ねられているのかも知れません。
職場ではもちろんだけど、お客様の身になったり通りすがりの関係であっても、家庭で大事な人と向き合うように使う言葉を選びたいものですよね?
そうすれば笑顔も増えて、あたら無益な敵を作ってしまうという軽率な行動も慎めるというものです。
ってことで 今回は
「丸いタマゴも切りようで四角!言葉尻や言い方に毒はない?使う言葉次第で笑顔も増えれば敵も増す!」というコミュニケーションの話でした。
では!
まるいたまごも きりよぅでしかくぅ~♪
ものはいいよぅで のほほんと~♪