![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/35942728/rectangle_large_type_2_3d1f82ce0ae70c42d90513154993cdc8.jpeg?width=1200)
【比喩力】豊富な知見よりもっと大事なことはその知見を例え話で分かりやすく喩えて伝えられるかだ。
<この記事は約3~4分で読めるかな?>
人より多くのことを知っているとか、ほかの誰よりも多くの体験をしているということは、ある意味自分の財産になる原資のようなもので、これを知見という言葉で引っ括っているわけですが、知見についてのシェアをひとつ。
そもそもここでいう知見とは、実際に自分が見聞して得た知識や見解のことだと解釈して欲しいんだけど、まぁ辞書や他の人の解釈も似たようなもんだと思うので、その解釈で話を進めますね。
知見が豊富ということは、それだけ見聞した体験の数が豊富であるということなので、豊富な知見をもつこと自体はとても大事なことではあるのよね。
社会生活の中で人の役に立てるということでは、それらの知見が豊富であることが、そのチャンスが多いのは間違いないことだもんね。
ただ問題は、その豊富な知見をどう活かすのか?活かせば良いのか?
そういう視点でとらえたときに、豊富な知見に加えて欠かせない要素が求められるんじゃ無いか、そう考えているんですよ。
前に人間通(にんげんつう)のスキルについて書いたことがあるけど、人間力を高めるためにも豊富な知見をどう活かすか、そこが大事なんですよね。
人間通について書いた記事がこちら。
人間通を自認している人でも何かを相手に伝えるときに、相手に分かりやすく伝えるスキルが求められるのだけど、その伝えるスキルというのが「比喩」なんですよね、比喩といえば小難しそうだけど、たとえ話のことね。
難しい話や分かりにくい事柄を、いかに喩えて分かりやすく相手に伝えることができるのか、そのスキルが「比喩力」と呼ばれる能力なんですよ。
ずいぶん前のことになるけど、当時プロ野球選手だった巨人軍の桑田真澄選手が、使い込んできた身体で投げる自分の投球に対して行き詰まり、なんとか壁を打ち壊そうと、古武術に解決策を求めたことがあるんですね。
当時、話題になっていた古武術の身体操法を学んで、年齢から来る身体能力の限界を引き延ばそうという目論見だったんでしょう。
皆さんもテレビの番組などでご覧になったことがあるかも知れませんが、古武術といえばこの人っていうくらい著名な人物が、甲野善紀(こうのよしのり)さんという武術研究家で、ある意味ちょっと異色の武術家です。
なぜ異色かといえば、それまでのスポーツや武術の世界で常識のように考えられていた、パワーやスピードを発揮するための身体操法「ねじる・うねる・ためる」という3つの動きを重要視する考えを覆したからなんですね。
従来の考え方では身体をねじったり、ひねりを加えたりすることや動作の出力前にタメを作ることが、パワーやスピードをより発揮させるという運動理論が当たり前だったわけですよ。
そこに疑問を投げかけて、逆に「ねじらない・うねらない・ためない」という身体操法を提唱して、スポーツ界だけでなく楽器演奏者や介護に携わる人たちの関心を集めたんですね、効果があったもんだから。
なぜ比喩力が大事だという話から、いきなり古武術の話に飛んだのかというと、この甲野善紀さんが著書にも書いているんですが、桑田真澄選手に古武術の手ほどきをしていく課程で、活用していたのが比喩力だったんですよ。
桑田真澄選手の理解度というか体得度合いを判断するのに、術技を比喩を使って説明した後に、彼から返ってくる答えが同じように比喩を使って返してくるようになったのをみて、きちんと理解したことが判断できたんだと。
要するに、喩えに対して喩えで返せるようになったということは、真意が伝わったからこそ喩えることが可能になったのだ、ということなんですよ。
本当に理解していないと、喩えようも無いし仮に喩えようとしてもチンプンカンプンな喩えになるはずなんですよね。(^_^)b
ここに重要なエッセンスが詰まっていると受け止めたんです、私は。
最近よく使われている言葉に「雑談力」という言葉がありますよね、あの雑談力の優れた人というのは、相手の話したいことをよく聞き相手が聞きたいことを話せる人のことだと言っても過言じゃ無いでしょう。
相手がただ愚痴りたいのに、すぐ解決案を持ち出してしまうのは相手の人には共感されませんし、解決したいんじゃ無くてただ愚痴ることで気が済むんですよね、それに食いついて良さげな提案をするなんて愚の骨頂です。
・・・けっこう自分でもやってるなぁ・・・なんて反省しつつ。
ここで気を取り直して、と。
相手の話にただ追従するのも気が利かないので、気の利いた返しをするために、この記事のテーマ「比喩力」の出番となるわけですよ、ね。(^_^)b
相手の言ったことに比喩で返す、いいじゃないですか。
相手も、そうそう、そうなのよ!って食いついてくること受け合います。
ほかにも比喩力が高ければ、説得力も倍増します。
比喩を使うことで、伝えたいメッセージを相手に分かりやすくイメージさせることが可能なので、コミュニケーションがスムーズになりますよね。
デートの時にも、プロポーズの時にも、セールスの時にも、笑いを取る時にも比喩力のスキルは欠かせません。
人生の場数を踏んで、豊富な知見を蓄えることはとても大事なことだけど、それよりもっと大事なのが、その知見を活かすための比喩力ですよね!
比喩力のスキルを磨くことで雑談力を高めたり、意思疎通をスムーズにしてコミュニケーションスキルまで一緒に高めることも可能ですよね。
すでに豊富な人生経験を持っている人はその知見を、比喩力を高めることで人間通としてのスキルも上げて、これからの人生を楽しく生き抜くために自分の強力な武器を増やしてみたらどうでしょう?
ってことで、今回は
「【比喩力】豊富な知見よりもっと大事なことはその知見を例え話で分かりやすく喩えて伝えられるかだ。」
という、喩えることが大事だという話でした。
では!
たとえ話も のほほんと。
いいなと思ったら応援しよう!
![やらぽん🌈のほほんリライフ塾](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118230914/profile_2f698b3dccbb6783b4e2250119a6cf55.png?width=600&crop=1:1,smart)