すぐに仕事を覚えて要領よく立ち回れる器用な人より不器用なほうが戦力になるという話。
今回は有能優秀を自認している人には、ちょいとばかり耳が痛いかも知れない話だけど、こんな考え方もあるんだよね・・・ってサラリと受け流してもらえれば嬉しいです。
逆に自分は何だかなぁ・・・と、不器用なほうで苦労しているかもと認識している人には勇気を与える話になると・・・・・・いいですよねぇ・・・。😑
・・・って、ならんのかい!😠
さて、前振りはこのへんにして本題に入りましょう。
自分がどちらかといえば他の人より鈍くさいとか、不器用だとか思い込んでいる人も、人より優秀で仕事も手早く片付けられるし上手にこなせるという自覚のある人も、長くないのでとりあえず最後まで読んでくださいね。
何でもすぐに与えられた仕事をマスターして、ちゃちゃっとできてしまう器用な人材や、一般的な基準のもとでは仕事ができる人だと評価されるような人材というのは、与えられた仕事を早く覚えるけど、そのあとが続かない。
全員がこれに当てはまるわけじゃないけど、覚えた仕事にすぐ飽きてしまって自分には物足りないと、不満を持ってしまいがちだし、他の同僚の仕事ぶりをみては自分と比較して、見下す態度をとることもあるんですよね。🤔
確かに同じ仕事をやらせても誰よりも早く覚えて、仕事の仕上がりも他の者より速いから、仕事を済ませた後や途中で、余裕をこいて周囲の人の仕事ぶりを自分と見比べて、優越感に浸ったり馬鹿にしたりするわけですね。😅
そうやって自分の優秀さに優越感を感じるだけならまだマシだけど、周りの人が能なしに見えてしまうので態度までが傲慢になりがちなんですよ。
その結果が、「あなたらみたいな鈍くさい奴らと一緒にされてたまるか」という態度になって表われ、職場の協調性を乱すことになるのです。
はい、仕事は多少できたとしても厄介者の、浮いた存在になりがちですね。
こういうタイプは常に上司から人より優秀であることを、褒めてもらえないと不満を持つようになるし、そのうちに能力全開の仕事ぶりでもなくなり周囲とペースを合わせて、だらだら手抜きの仕事ぶりになりがちなんですよ。
そういう本人の能力をフル稼働させない状態が続くと、本人はできるつもりでいても成長はせず、そこで伸びが止まってしまうわけですね。
そのうちに他の人材とのスキルの差が縮まってくると、自分はやれないのではなくやらないだけなのだ、というプライドを保つための変な言い訳を自分の中に芽生えさせるわけですよ。
もうここまで来たら職場のガン細胞と同じで、早急に排除した方がいいのだけど、その頃には本人も何かしら理屈をつけては、斜めに構えた思考と行動をとりチームから外れて、逃げ出す理屈を言い始めるようになるのです。
これが、すぐに仕事を覚える器用な人材が陥りやすいパターンですね。
その一方で無器用な人物は、ほぼ自分が不器用だと自覚しているケースがほとんどなので、仕事を覚えることも確かに遅いし、テンポもピッチもなかなか上げられないから、文句を言わずにマイペースでやるしかないのです。
だから地道にコツコツ1つのことをやり続けることに慣れてくる、というか身に染みついてくるわけですね、そんな地味でコツコツやるスタイルが。
そして、そんな自分が周りに迷惑をかけているかも知れないと、いつも周りの目を気にしているから、周囲が見えるようになってくるわけです。
ここのところ、重要ですね。(^_^)b
何よりも不器用な人が組織の貴重な戦力になれるのは、後から続く人材育成において貴重な得がたい戦力になるのですね。
そういうことです、教育係としては最適なんですよ。
これって意外に思われるかも知れないけど、そういう不器用な本人が一人前になるまで多くの人に助けてもらったことを、チームとして協力してもらえたからこそ一人前になれたことを、よくわきまえているのですね。
言うなれば、仲間や組織に感謝している人が多いというのが、不器用な人の特長なので自分と同じようなタイプにも丁寧に指導できるし、いくら鈍くさい後輩であっても、自分の時のことを思い出して優しくできるわけです。
「だいじょうぶよ、私なんか、もっと不器用で鈍くさかったんだから!」
こんな言葉をかけてもらった後輩たちは、その先輩を信頼して同じようにコツコツと頑張るのですね、ほぼ全員が・・・。🤗
そうするとどうなるかといえば、新規採用しても先輩社員のイジメや嫌がらせに遭って、途中退職してしまうという途中挫折組の社員が、大幅に減ってくるわけです。
これを長い目で見たときには、組織にとってこの不器用な人たちの恩恵は素晴らしいものになるのですね。
経営者や店長、マネージャーといった組織の管理責任者にとっては、ノドから手が出るほど欲しい人材なんですよね、不器用な人材こそが組織にとって欠かせない人財なんですよ。
実際に私が経営していた飲食フランチャイズでは、こういう不器用な人たちが時間をかけて育ってくれたおかげで、素晴らしいチームワークの職場が出来上がったんですね。
その結果、組織としては異例のことに、店長も不要になるという、仕入れの発注から納品受け入れ、レジ精算から閉店作業に、朝の開店作業と売上金の銀行入金までを、すべてバイトスタッフに任せておけるようになりました。
各店舗において常勤してるバイトスタッフには、アルバイト採用の一次面接まで任せていましたね。
電話での応募連絡のマナーとか、店舗に履歴書を持参して訪問してきた応募者の態度などを見て、自分たちが仲間に迎え入れたいか、そうでないかで書類選考を決定させていました。
そうやって一緒に働く仲間の合格をもらえた応募者を、最終面接という形ばかりの人物鑑定を行って採用を決めていたんですね。
毎週数人ずつの応募が各店舗に来ていた頃の、人材の確保に苦労しないで済んだのも、店舗の若者ウケする内装や、働くスタッフのチームワークを誇れる懐かしき良き時代の話なんですけどね。🤗
このやり方で集めたスタッフだから、趣味や価値観が共通していて仕事を離れてからも仲良しチームとして、何かことあるときの機動力に重宝した経験があるんですよ。
だから私は実体験として、不器用な人の得がたさを実感しているのですね。
不器用な人は器用な人より時間をかけて一人前になった分、一度身に付けたことは簡単に忘れません。
簡単に忘れないので安定性の高い仕事をするし、人物としての人柄も一皮むけた後に好ましい成長を遂げるわけです。
私はそんな不器用な人たちが、大好きです。
採用面接の時だって、人柄しか見ないくらいで人柄さえ良ければ、あとは時間がどれだけかかろうと、上に立つ人間が目先の成果をとやかく言いさえしなければ、もの凄い戦力になる人材に育ってくれるのです。
育てるのじゃないのですよ、育つのです、自分でね!(^_^)b
だからこそ、不器用な人は器用になろうなんて、考える必要もなければ器用を目指す努力もする必要な無いと思いますね。
コツコツと地道にマイペースで取り組んでいさえすれば、不器用なあなたであっても、いや、不器用だからこそあなたを必要としている組織が見つかると思います。
人物鑑定眼のある人は、そういう人を見つける嗅覚を備えていますからね。
まわりの声に惑わされずに、不器用でもいいじゃないか、自分は自分、あなたらしく生きていけば良いと思います・・・って、読んでおられるアナタを不器用だと決めつけちゃった。🤣
まぁね、自分は器用だと自覚している人は、この記事で書いたようなことを思い返して、不器用な人の地道にコツコツ・・・を見習って、足元を踏み外さないように気をつけるだけで、もっとステージが上がると思います。
なので、決して気を抜かずにがんばろね!(^_^)b
結局、急がば回れ・・・が、最短時間で確実にゴールに到着することになるということですよ、ね。🤗
ってことで 今回のテーマは
「すぐに仕事を覚えて要領よく立ち回れる器用な人より不器用なほうが戦力になるという話。」という器用・不器用の話でした。
※見出し画像のイラストは、メイプル楓さんからお借りしました。
では!
不器用も コツコツマメに のほほんと
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