やらかし道場 #14 後悔のその先 卒業編 後編
皆さんこんにちは。
やらかし道場 代表の鶴見です。
#13 後悔のその先 卒業編 中編では、教育実習を通して人に伝えることの難しさ、リーグを通して、結果を出さなければいけない場面で結果を出すことの難しさなどについて書いていきました。
卒業編については一度で書ききれず三部作になってしまいましたが
#14ではついに卒業までを書いていきます。
ついに卒論
私の研究テーマは、
「ジャスモン酸メチル散布によるイネの不受精発生原因の解明」でした。
これは高温化ではイネは受精せず、実がならないという事象に対して
ジャスモン酸メチルという植物ホルモンを散布することでイネの開花を通常よりも早い時間に発生させ、気温が上がるよりも前に受精を完了させることで不受精の発生を避けようとする実験でした。
夏休み中に、一度鹿児島の農業試験場に行き、そこで実験したものを研究室に持ち帰り、観察や分析を行っていました。
私の4年間はほとんど勉強していなかった
私の大学生活の4年間はほぼ部活をしていたということもあり、
卒業単位数自体は問題がなかったものの、研究はほぼ出遅れていました。
かなり遅れをとった卒論は、本当に難解を極めました。
そもそも、他の論文を読んでこなかった私にとって
どうやって論文を書くかも資料を探すかもわからない状況でした。
先輩が過去に残した似た論文や研究室の同期の協力もありなんとか書き進めることができました。
最も苦労したのはワード形式の体裁の整え方でした。
毎回、教授に提出しながら進めていくのですが、
体裁が整わず、3回くらいは怒らせてしまった記憶があります。
そして、提出締め切りの3日前くらいから研究室に泊まり込み
ひたすら書き続けました。
そしてなんとか、卒論を提出し終わったことで、私の研究は終わりました。
こうして私の大学生活の全てが終わりました
正直めちゃくちゃあっという間でした。
スタートは高校時代の後悔から始まった部活生活。
ほとんど部活で彩られた大学生活ではありました。
学生の本分である勉強はほとんどやらなかったけれど
たくさんの学びがありました。
チーム全体、組織全体を見るためには視野を広く持たなければいけないこと
何かを変える時にはそれなりに反発があるもの、それと向き合っていかなければ本当の変化は訪れないこと
結果を出さなければいけない場面で、しっかりと結果を出すためには諦めることなく常に準備しなければいけないということ
常に今の自分にできることを探し、チャンスを探し続けること
これらのことを大学生活の4年間で学ぶことができました。
リーグ戦が終わったあと最後の仕事として後輩を育てようかと思っていましたが、
自分たちで考えて成長しようとしている姿を見て
私達が幹部になるときに目標としていた
自分たちでチームのために何ができるかを主体的に考えるチームにする。
という目標が根付いているのを実感し、
後ろから見守ることを選択しました。
一つ心残りがあるとすれば、男子の同期がいなくたってしまったこと
私が、入部した時は、男子は4人いましたが
夏休みまでに2人辞め
もう一人は、3回生の秋リーグのタイミングで辞めてしまいました。
彼が、一番辛い時に支えてやれなかったこと
もっと話を聞いていれば
もっとこちらから相談していれば
彼の辛い状況をもっと汲んでいれば
そういった思いを4回生になってから、お互いに切磋琢磨し合っている後輩たちの姿を見ながら後悔にも取れる念を感じていました。
私が、男子の主将として行動している時は
一つの行動指針として彼ならどう言うか?
彼ならどう考えるか?
そういったことをトレースしており
そういった意味では人生の中でも影響を受けており
その考え方は、今も自分の中で生きています。
だからこそ、私は彼と卒業まで一緒にプレーしたかったなという思いを持っています。
だからこそ、社会人になった今では、その人の行動だけでなく、考えの背景まで考えられるようにと思いながら行動しています。
もう一つ思うところは
学生のうちにもっと勉強しておけばよかった
学生の頃は、いろいろな人から
「社会人になったら大学のうちに勉強しておけばよかったって後悔するものだ」そう言われてきました
その時は、「そんなことは無い」と思っていました。
しかし、社会人になった今、勉強することの楽しさを実感できるようになった時に、
「もっと勉強しておけばよかった」と思う瞬間がありました。
恐らく、今学生の頃に戻ったとしても部活漬けの日々を送るという確信もありますし
あの日々に後悔はありません。
しかし、学校の勉強でなく、資格、はたまた色々な人の話を聞きにいくということでも良いから何か学んでおけばよかったと思っています。
大学での部活の生活で最も身についたことは行動力
試合後に人にアドバイスを聞きにいく姿勢や、色々な場面で人前に立って話すこと、コミュニケーションをとることで
自分から行動することは、それまでの学生生活に比べて身についたと思っています。
だからこそ、今やらかし道場をしていく上で、いろいろな仕事をしている人に会いに行ったり、話をすることが身についたと思っています。
良い大学生活だった
私は、そう言い切ることができます。
それは初志を忘れることがなかったから。
いろいろなことを経験し、考え方が変わっていく中で、
必ずしも初志貫徹はする必要は無いと思っています。
しかし、最初なぜそれをやりたいと思ったのか、最初何を大切にしていたかの
初志というものは忘れずに持ち続けてほしいと思います。
以上で、長きにわたりました、やらかし道場 後悔のその先を締めさせていただきたいと思います。
次回以降は、自分以外の方の話も書いていければと考えています。
皆様、ひとまずここまで読んでいただき誠にありがとうございました。
今後も読んでいただけますよと幸いでございます。
やらかし道場 鶴見