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【自己紹介_Ver.2】やおきの現在地はこちらです。

この自己紹介記事は、2024年に書かれたものです。一つ前の自己紹介も残してあるので、「やおきはどう変わったんだろう?」と興味がある方は、そちらも併せてご覧ください。

こんにちは、やおきです。初めましての方は、初めまして。すでに読んでくださっている方は、大変ご無沙汰しております m(_ _)m((ペコリ

経歴

私は、北原 八起という名前です。八起は、諺である、「七転び八起き」から来ていて、失敗から何度でも立ち上がることができるという意味が込められているそうです。

これまでの経歴としては、

2005年 栃木県で生まれる→2歳〜3歳くらいの時に広島へ
     →地元の公立小中学校を卒業
茶色のシマウマ、世界を変える」という創設ストーリーが書かれた本を読んだのをきっかけに、UWC ISAK Japan受験を決意。
2021年~2024年 UWC ISAK Japan
多様性あふれる人々と一緒に暮らし、学ぶ中で社会問題についてより深い関心を持つようになる。国際バカロレアを通して、学ぶことの面白さを再確認し、政治を学ぶことに。
2024年〜現在 Macalester College
リベラルアーツカレッジなので、専攻はまだ決まっていないものの、政治学と哲学を中心に学んでいる。

今、何に興味があるのか?(→政治学と哲学です。)

今興味があるのは、政治学と哲学です。

まずは、政治学からなぜ興味があるのか、紐解いていきます。

一言で言うと、社会をより良くするという点において、政治が最も大きな影響力を持っているより多くの人を幸せにできる方法だと感じているからです。(二言でした、、、お許しを。)

でも、これだけだとなかなか分かりにくいと思うので、さらに分解していきます。前回のバージョンの自己紹介で、私は教育に興味があると書きました。その理由は、「社会を、世界をよりよくしようと思ったら、教育を変えるのが一番効率がいい」と考えていたからです。そうなんです、今政治に興味があるのと全く同じ理由で教育に興味があったんです。

しかし、ISAKでの経験を通して、政治が持つ影響力の大きさを痛感しました。そう思うようになったのは、いくつかの理由があったと思っています。

❶ 多様な環境から集まっている同級生と話す中で、政治が人の人生に与える影響の大きさについて実感したこと。私が生まれ育った(そして多くの読者の皆さんが生まれ育ったであろう)日本という国は、先進国と呼ばれる国の一つです。民主主義で、自由があって、医療制度も整い、公教育もあり、衣食住の心配をする必要は多くの人にとってありません。もちろん、課題がないと言っているわけではなく、たくさんの解決しなければいけない課題があることは重々に理解しています。それでも、この世界に存在する他の国と地域に比べると、とてつもなく恵まれた国であるということはほぼ異存はないと思います。そんな日本では、(少なくとも私は)政治の力について感じることがほぼありませんでした。なぜならそれなりにまともな政治がきちんと浸透しているからです。

しかし、今この世界で暮らす大多数の人々は、そんな環境にはありません。明日の食べ物もなく、身の安全も保証されない。基本的人権が尊重されず、抑圧される。これらの現状を見て、「政治のせいでこうなっている」という人もいるでしょう。そして、それは間違いないと思います。独裁政権だったり、権力者同士の政治的な争いだったり、ほとんどの場合において政治が原因であることは間違い無いでしょう。でも、じゃあ「政治を無くせばいいのか」というとそうはいかないと思います。なぜなら、アリストテレスが言うように「人間は政治的な生き物」だと思うからです。

そして、このなくすことのできない政治よって、人々は苦しんでいます。でもそれは、裏を返せば、政治をより良くすることができたらとてつもなく大きな影響を及ぼせるのではないかと考えるようになったのです。

❷ 国際バカロレアの国際政治の授業で、初めて体系的に政治を学んだこと。これは、間違いなく私にとって大きな分岐点でした。様々な理論を学んで、それを現実社会に当てはめて理解しようとする。この過程がとても楽しくて、授業外でも自分で学びを深めるようになりました。

そして、この経験は、政治を学問として学ぶ意味というのを気づかせてくれたきっかけでもあります。それまでの私は、学問的なものよりも実体験を通して学ぶ方がよっぽど大切だと思っていました。おそらくこれは、それまで通っていた地元の小中学校の詰め込み型でなんの役に立つかわからない教育に対する反発でもあったのだと思います。

しかし、国際バカロレアでの学びは、自分が学んでいることがどう実社会に適用できるのかというが見えたと同時に、ただ純粋に学ぶのが楽しいと感じられるものでした。

❸ 友達とプロジェクトで他の学校を見学/インタビューさせていただいたこと。これは、CASという国際バカロレアのプログラムの一環のプロジェクトとして友達と二人で行った活動です。その中で、私たちは「情報格差による教育格差」を解決しようといくつかの学校にお邪魔してインタビューをして記事を書かせていただきました(諸事情で公開はできていないのですが)。

この中で、公立の学校にも訪れる中で、政治が教育に与える影響の大きさというのを実感しました。なので、欲張りな私は、政治の方がより大きなスケールで社会をより良くできるのではないかと考えるようになったのです。

と言う感じで書いてきましたが、となると浮かんでくる疑問は、政治って何?ということだと思います。これはとても難しい質問で、著名な政治学者たちでさえ一致した意見はありません。なのでこれはあくまで今のところという話になりますが、私が考える政治とは以下の通りです。

政治とは、、、みんなそれぞれに違いがある人々がお互いに対話を通して新たな何かを生み出すこと。

だと思っています。ここでいう「違い」とは、人間みんなそれぞれ違うよねという話で、決して国籍や肌の色などの概念的な括りだけを指すものではありません。政治学に興味がある方はお気づきかもしれませんが、はいそうです、Hannah Arendtという政治学者の考えにすごく影響を受けています。とてもすごい政治学者なので興味がある方は是非本も幾つか読んでみてください!!

そしてこの政治の定義というのは、人間の種としての活動(Species Activity)であると同時に、理想でもあると思っています。だからこそ、人々の意見は尊重されるべきだし、違いを排除しようとする動きは間違っていると思います。(例えば、人種差別、ジェンダー差別、性差別、その他特定のグループに属する人たちあるいはすべての人を抑圧するようなイデオロギー等々)

なんだか大きく脱線してしまったような気がしますが、つまり、政治というのはどこにでも存在するし、それが人々の人生に大きな影響を与えているということに気が付かされたということです。そして、じゃあ、理想の政治とはなんだろう?どうあるべきなんだろう?というのを探究したいと考えるようになりました。(先程、「政治とは」の定義が理想でもあると書きましたが、みなさんお気付きの通りそれでは抽象的すぎて何をどうしたらいいのか分かりません。そこも含め、まだまだ勉強中です。)

お次は、哲学。哲学に興味があるのは、政治学のより根本的なところを考えさせてくれるからです。

政治学と哲学は、重なっている部分も多く、特に、政治哲学とか政治理論と呼ばれる分野はほぼ哲学です。そもそも、この世に存在する多くの学問は、広い意味での哲学から派生していると言っても過言では無いと思います。ちなみに言語学はその派生の中で最も新しい学問分野だそうです。

この色々な学問との交差点になっているという特徴こそが哲学が好きな理由の一つでもあります。では、その中で特に政治学とどのように関わっているのか紐解いていきます。

正しさとは何か。(より良いとは何か。)これは、哲学の中でも倫理学の分野が最も直接的に関わってくる分野かなと思います。政治において、一つの大きな命題は、何を善とし何を悪とするのかという問題です。

哲学的に考えるのを放棄するのだとしたら、法律が正しいということになるのだと思います。そして結果論としてそれが、少なくとも日本においては、大概間違っていないと言えるかもしれません。でもそれは法律だから正しいのではありません。なぜなら、過去には(おそらく今でも)正しくない法律はたくさん存在するからです。例えば、旧優生保護法に含まれていた優生思想は、当時は法律でしたが正しくないということは大多数の方が賛成してくださると思います。つまり、何が正しい法律を正しくさせるのかということを考えなくてはいけないわけです。

これは、とてつもなく大きなテーマです。政治哲学という限られた分野でも、社会契約論だったり、プラトニズムだったり無数に理論は存在します。そしてそこにより哲学的な要素が入ってくると、功利主義だったり、カント主義だったり、契約主義だったり、アリストテレス主義だったりさらに混戦状態となってくるわけです。

もちろんどれが正しいとは一概には言えなくて(だからこそ楽しいのですが)、それによって頭の中がグルングルンします。それでも、哲学的に考えるということは大切なことだと思います。なぜなら、先ほどから述べている通り、政治というのは人の一生に関わることだからです。そんな生半可な考えで勝手に何が正しいとか決めつけて政治をしたところで、人は幸せにできないでしょう。そして、この正しさについて考えなければ、「より良くする」とは何かという問いにすら答えられないのです。

幸せとは何か。これは❶とかぶる部分も大いにあるのですが、じゃあ幸せは何かという問いです。この一学期大学で学んだ中で、私自身はどちらかというと功利主義に近い考えだなと思います。功利主義は一言で言うと「効用の最大化」が正しいと言う考え方です。この「効用」と言うのは幸福とか幸せと置き換えることもできるでしょう。ただ、功利主義はたくさんの問題も抱えているので、完全に根っからの功利主義者では無いということを念の為書いておきます笑

ざっくりいうと超長期的な視点から功利主義でみたときに多くのことはカント主義だったり、契約論のような考え方と一致してくるよねというような考え(を構成中)です。おそらく???だと思うのですが、ここら辺の話についてはまた別の記事でじっくり書こうと思っています。なんなら、私自身もまだまだ体系的に自分の考えをまとめられていません!なのであまりまだ批判的ならないようにお願いします笑。(ただ一言、よく特に日本語の記事などを読んでいると功利主義は「最大多数の最大幸福」と呼ばれることがありますが、それは違います。そういう派生の考えはあるのかもしれませんが、少なくとも功利主義の生みの親のジェレミ・ベンサムは、自身でそれについてはっきりと間違いを認め訂正しています。日本語でそれを紹介しているものが見つけられなかったので、英語ですが、この項4.2を読んでみてください。

だいぶ脱線してしまった気がしますが、つまり、そもそも政治学を学んでいるのは、政治がより多くの人を「幸せ」にできるからなのですが、そもそも幸せとは何かというのを考えないといけないのです。

そんなこんなで考えを進めていると、政治理論のクラスで、「幸せ」を正義として政治で追い求めることの弊害だったり、不幸せになる自由のような理論も出てきて毎日頭を悩ませています笑

つらつらと政治学と哲学について書いてきたわけですが、両方に共通して言えることは、

どちらも学んでいて最高に楽しい

ということです。これを学ぶこと自体が楽しく、学ぶって、考えるってこんなに楽しいことなんだなと感じる日々です。

趣味とかその他

趣味は、これといってとっても熱中するようなものがあまり無いのですが、読書と写真は趣味と言えると思います。

読書は、相変わらず大好きです。ただ最近は、大学の読み物が多くて、英語で哲学者とか政治学者ばかり読んでいるという感じです。少しずつ英語を読むスピードも日本語を読むスピードに近づいてきて(まだまだですが)、たまに小躍りしています。
一応自己紹介なので(忘れてた(;゚∀゚))、具体的な本の紹介は、ここでは一つだけにしておきます。

Living a Feminist Life (Sara Ahmed) 英語版pdf
邦題:フェミニスト・キルジョイ: フェミニズムを生きるということ

フェミニズムが何かなんとなく知ってるけど結局なんだっけ?というような方は是非読んでみてください。私はもともと自分自身をフェミニストだと自覚はしていましたが、これを読んで、とても勇気をもらったというかより解像度高くフェミニズムについて理解/賛同できました。ただ、一切前知識がない状態で読むとなんだこの過激な本は!となるかもしれませんが、それもそれでこの本の魅力の一つなので、もし興味がある方は是非読んでみてください!

常に面白い本を探しているので、コメント欄でもどこでも面白かった本を教えていただけるととっても嬉しいです!(小説からビジネス書、学術書まで英語か日本語で書かれたものならなんでも読みます!)

写真は、相変わらずボチボチとっている感じです。サードパーティー製の単焦点レンズ(ズームができない代わりに小柄なレンズ)を最近入手してそれをカメラに取り付けパシャパシャしています。

少しずつ自分が好きな光の取り入れ方とか構図もわかってきて、もう少しで次のステップに進めそうな予感はあるのですが、なかなかそう簡単にはいかないなという感じです。編集も自分の好みを探そうと模索中です。

それでもやっぱり、自分が経験したこと、感じたことを記録できるカメラは楽しいですね!静止画という情報が少ないからこそ、そこに何を映すのか、映さないのかでその場所を自分が感じたように(必ずしも見えたそのままというわけではなく)切り取るという試みがいつも楽しいです。


ということで、例に漏れず、つらつらと長い自己紹介(というよりも、考えてること紹介?)になってしまいましたが、ここら辺でひとまず終わりにしたいと思います。

まだまだ毎日新しいことを学び続ける日々で、それでいてnoteはなかなかに更新しないことで有名なので、ここに書いてある考えも、やおきがこういうことを考えていた時もあったんだな〜程度に捉えていただけると嬉しいです!

何はともあれ、最後まで読んでいただきありがとうございます。そして、今後とも末長くよろしくお願いします!

あ、ちなみにこの記事内に散りばめられている写真は私が撮影したものです。気になった方は、是非↓の記事も読んでみてください!

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やおき/北原 八起
このnoteは、自分の考えを発信したいという上下変動が激しい不安定なモチベーションと、皆様からのとてつもなくパワフルなサポートで成り立っています。いただいたサポートは、なんらかの形で皆さんに還元できるように大切に使わせていただきます。いつもありがとうございます!!