『下弦の月に消えた女』瞬那浩人
ミステリー小説だからネタバレは書かない。だから、物語の確信にならない範囲で感想を書く。
初めはただの行方不明者の捜索と思いつつ、最後は…「!」
である。
「〈自我〉とは何か」「〈自己〉とは何か」
読み進めていくうちに、徐々にそのような哲学的な問いにはまっていく。
"cogito, ergo sum(コギト・エルゴ・スム)"
かのデカルトは、このようにいったが、近年の科学の発達は、その大前提をも崩しかねない。
さも自我を疑っている自我すら、本物であるという確証を持てないの