仕事には急ぐときほど、急がない方がいいときもある
最近の仕事で得た教訓です。新商品を開発する。新サービスを立ち上げる。などなど新しい試みを仕掛けるときの話です。
京都を中心にした人材紹介やお仕事紹介サービスを運営している「京信人材バンク」。
”頼り合いチャレンジしやすい社会”を目指して
「まちのワークインフラ」として枠を超えた
働き方を創り支える
と言うパーパス(存在意義)に則って、地域の複業・兼業的な働き方をつくる第2の新サービスを準備しています。
仕事の見通しは順調に外れる
当初は2021年11月ローンチを目処に必要なタスクを書き出し、ガントチャートなども使いながら余裕も持ちつつスケジュールを組んでいきました。
でも、往々にして見通しっていうのは外れること、ありますよね。
進めるうちに予想以上にタスクが膨大になり、既存サービスの多忙感も極まり、当初のスケジュールがどんどんタイトに。
急ぐと足元を見られたり借りをつくることにも
スケジュール感が厳しい。
急がなければならない。
となったときに何が起こるか。「誰かに無理を強いる」ということです。「自分」「社内の同僚」「外注先・取引先」だれかに無理を強いることになるんですよね。
無理強いをすると言うのは立場が相手優位になります。すると足元を見られて不利な条件をつけられたり、余計な借りをつくることになります。
この”余計な前借り”、決して甘く見積もってはいけないと思うんです。取引先などビジネス的に長い付き合いになる相手ほど、借りを作ったままの関係は後々自分たちに降りかかってきます。しかも利息付きで。
仮に借りを作ることがなくとも、相手にモヤっとした気持ちで協力してもらうより、気持ち良く取り組んでもらえる方がまわり回って良いです。
最悪なのは、「”スケジュールに間に合わせるために”サービス内容を変更する」ということ。僕たちの場合、今回これが起こりそうになったので、HPリニューアルなど一部スケジュールの後倒しを決断することに。
急ぐことを手放すと、良い流れができた
急ぐことで良くない歪みが出始めた時、一度立ち止まって考えました。
なぜ急がないといけないのか?
スケジュール通りに行かないとどうなるのか?
よく内省や分析をしてみると、実は自分たちを急がせているのは、「早くやりたい、宣言通りにやりたい」なんて言う、ただの自分の感情だけだったりします。(「良いことは早く実現させたいじゃん!」っていう気持ち、きっとわかってくれる人もいるはずだと信じて。)
本当にどうにもならない事情がないのであれば、一部でもスケジュールを変えられないかを検討してみるべきだと思います。そこには良いこともあります。
急ぐことを手放すと、すこし余白が生まれます。するとそこに良い話が入ってきたりします。(例えば、本来は時間なくて会えなさそうな人と会えて、それが良い出会いになったり、無理強いやめたら逆に良い条件の取引の話が出てきたり。)
急ぐことを優先して、無理強い路線を手放して本当に良かったなと思います。大事なのは本質を大切にしようというブレない心ですね。
あせらずに、できることを着実に、一歩ずつ
そんなこんなで、最近は最近は企画書を書いて社内外各所にプレゼンしたり、面白い個性やスキルをお持ちの「まちのタレント」と言えるような方とお会いしてスカウトしたり、新しい業務フローを見直したり。
いそいそと目立たない仕事が多いので「最近生きてる?」と聞かれることもありますが、元気にしております。
遅くとも2022年の年始には、これからの時代に新しい風を吹かせられるようなチャレンジとして発表できるはずです。がんばります。