この社殿凄!宮津最古「山王宮日吉神社」真横に「如願寺」神仏習合だな【丹後王国シリーズ】
572年に鎮座!平安時代初期の延喜式神名帳にも宮津で唯一記載されている古社。山王宮日吉神社は、宮津総氏神で宮津藩の守護神でもあるが、本殿右にある「杉末神社」を摂社が一番古く平安時代から続く古社。社記によれば平安後期に杉末神社境内に勧請されたとあり、杉末神社は赤ちゃん初土俵入が行われる神社。
変更履歴
2023/12/23 初版
▼HP、▼アクセス▼祭神・本尊と脇時
※後述の見どころ参照
▼見どころ
1688年、宮津藩主・阿部正邦により再建され、本殿を中心に摂社・末社を含め8つの社ができる
1688年、向拝のある檜皮葺・入母屋造りの日吉造にした
本殿、杉末神社、恵比寿神社の建築は見逃せない!
▽山王宮日吉神社:京都府宮津市宮町1408番地
祭神は大山咋神(オオヤマグイ)と大己貴神(オオナムチ)と日吉大社勧請ですね。
→参道
最初の石段を上がると、椎の御神木がある。樹齢は800年から1000年で、江戸時代の境内絵図には御神木が描かれている。
→境内
→山王宮御輿
→拝殿・本殿
→本殿左:恵比寿社、金毘羅社、致命壮烈社
〇恵比寿社
江戸時代後期に再建されたものです。彫刻が美しい神社で、平成の大修理により屋根は軒檜皮銅板葺きに改められたそうな。
最新は出雲の神「コトシロヌシ」ですね
〇金毘羅社
〇致命壮烈社
神社左奥に寺があるので、そちらに向かうのだが、NOTEでは後述します。先に本殿右へ!
→本殿右:杉末神社、船玉神社
日吉神社が近江から勧請される以前からこの地にあった式内社。祭神は大物主神、オオナムチ、スクナヒコとオオクニヌシの別名が2柱祀られている。
〇船玉神社
サルタヒコを祀っています。
→年徳神社(大歳神)
年徳神社には大歳神を祀る。出雲の神が多いな・・。
→赤ちゃん初土俵入
毎年10月に行われる「赤ちゃん初土俵入」は杉末神社の祭祀なのだが、江戸時代から始まったもの。生後6か月から2歳までの赤ちゃんがねじり鉢巻と豪華な化粧回しを付け、土俵の上で神様とすもうを取るという神事である。
→帰り
▽如願寺:京都府宮津市宮町73
高野山真言宗
1024年、比叡山・僧皇慶上人が、行基菩薩作の薬師如来像を負うてここに来たとか
1312年、庫裡前庭の刻銘五輪塔ができる
1506年、如願寺周辺で激しい戦いがあった
その後、如願寺は荒廃したが、一色氏の奉行、宮津谷の支配者小倉氏の帰依を得て回復に赴いたとされる
古くから多くの子院を擁していたが、十八世紀初頭には六院に定まり、いまは本堂(薬師堂)・庫裡(旧宝珠院跡)等が残るのみ
1672年、宮津富田大工の最初期の造作となる本堂が出来た
1690年、仁王門の再建
本堂には、本尊「薬師如来立像」で、檜の一木造りで藤原時代のもの
同時代の聖観音・十一面観音立像も安置している
京都府宮津市字宮町73。比叡山・延暦寺の僧である皇慶上人によって1024年に創建。今は如願寺は高野山真言宗だけど、本尊は薬師如来で比叡山延暦寺と同じなので天台の寺院だったのだろう。
→本堂
彫刻が素晴らしすぎる!!!
本尊は薬師如来のようだつまり脇侍は日光・月光菩薩だろう。ということで本堂正面扉上には「太陽と月」を表した装飾なのだろう。
→本堂左:芭蕉庵
中には芭蕉の木像や、本人直筆の句が収められているそうな。
→本堂左:庫裡(旧安寿院跡)
→火松地蔵
▽社寺周辺
桜が咲いていたので。
▼例祭・山王祭:毎年5月13日~15日の3日間
宮津市の公式HPからどうぞ!
▼メディア情報
これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。
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