見出し画像

河内長野は如意輪祭り「延命寺」「地蔵寺」【河内長野市リーズ】

弘法大師が地蔵菩薩を刻んだのが始まり。紅葉の名所でもある。

変更履歴
2022/08/25 初版

▼HP、▼アクセス、本尊と脇時

 ※後述「▼見どころ」参照

▼見どころ

▽延命寺(大阪府河内長野市神ガ丘492)

 空海作の地蔵菩薩@石仏を本尊とし創建。北に観心寺、龍泉寺、瀧谷不動明王寺(滝谷不動尊)、西に金剛寺など弘法大師所縁の寺院がある。

画像1

 1639年に浄厳が伽羅山延命寺に寺号を改め、1677年に薬樹山延命寺に寺号を改め、本尊も如意輪観音に改めたらしい。山門をくぐると、直線の参道で右側の高台にお堂が並ぶ面白い寺。

画像6
画像7
画像8

 参道をまっすぐ行くとお堂があり、中を入ると本尊は「毘沙門天立像」で、脇侍に「不動明王坐像」と「愛染明王」を安置している。

画像2

 この三尊形式は珍しいはず。愛染明王って単独で安置するはずなんだけどなあ~。と思ったが、このあと「観心寺」も脇侍に不動明王と愛染明王の三尊形式であることが判明。近つ飛鳥恐るべし・・・。

画像3

 堂内は暗いので、はっきり見えないが、脇侍に愛染はないだろうと何度も凝視したが愛染だった。この愛染明王は三面六臂で丸型光背、色の落ち具合などから奈良・西大寺の愛染明王に似ている気がした。

 実は本堂は参道突き当りの左にある。堂内は暗くほぼ見えない。ペンライト&オペラグラス必須である。

画像5
画像4

 なかなか形の良い如意輪観音菩薩です!!帰宅後思ったのだが、現在、単独で安置しているが、本来の脇侍は別堂にいる不動明王と愛染明王かもしれない。要はこの地域は、本尊が如意輪で脇侍は不動明王と愛染の「如意輪三尊形式」があったと思うのだ。その中心は観心寺で間違いないであろう。より妄想を膨らますと観心寺塔頭だったのかもしれない。「長野公園=観心寺領域」で観心寺塔頭の残りがこことか。

▽地蔵寺(大阪府河内長野市清水111)

 本堂は江戸時代中期に建立とされ、本尊の地蔵菩薩像は1691年の運長作、右手に錫杖を左手に宝珠を持ち、温和な顔で半跏になっていると説明がある。ちなみに、運長は慶派ではないと思う。最近「慶」が付く仏師は慶派と変な勘違いが流行っているような気がするのは私だけだろうか・・・。

▼旅行記・セットで行くところ

▼仏像展


----
#延命寺
#地蔵寺
#神社仏閣
#仏像
#大阪
#河内長野
#河内長野シリーズ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?