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陰陽石or磐座?元伊勢伝承「飛鳥坐神社」天下の奇祭・おんだ祭【飛鳥シリーズ】

延喜式内の古社。686年に飛鳥の神奈備からここに遷座。日本書紀には出雲・大国主の国譲り後、飛鳥に鎮座したと記されている。宮司の家系は飛鳥姓であることからも飛鳥の中心地に間違いはないかと。元伊勢候補地でもある。奥宮も忘れずに!

 元伊勢巡りをしているのですが、前回参拝以降に「飛鳥坐神社も元伊勢伝承がある」というのをネットで見たのだが、飛鳥寺から歩いてくると確かに、「元伊勢」と書かれた石標があった。

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 天照大神の旧地、大和笠縫邑こと「元伊勢」としていた時期もある。なお、毎年2月第1日曜日に行われる奇祭おんだ祭は有名で、五穀豊穣と子宝を願う。 
 個人的には元伊勢・笠縫邑は大神神社摂社・桧原神社(檜原神社)ですね。

 では、参拝です。
 飛鳥坐神社は「飛鳥の神奈備」と呼ばれてきた森に鎮座している。それでかな?陽石が多いのは・・。

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変更履歴
2022/07/19 初版

▼HP

▼アクセス

奈良県高市郡明日香村飛鳥708
※飛鳥寺&奈良県立万葉文化館&飛鳥坐神社はセットで徒歩圏内。

▼祭神・本尊と脇時

・八重事代主神(コトシロヌシ)
 →オオクニヌシの長男坊
・大物主神(オオモノヌシ)
 →オオクニヌシ別名。大神神社。
・飛鳥神奈備三日女神(ミヒメノカミ)
 →加夜奈留美神(カヤナルミ)とも言われ、オオクニヌシの娘。
 →私見では太陽神のような気がします。
・高皇産霊神(タカムスヒ)
 →造化三神の1柱。アマテラスと共に天上界の神々を主導する立ち位置の神。

▼見どころ

 神社の由緒を知りたい方は公式HPをどうぞ!ざっくり言うと、出雲は国譲りをした後に、出雲に仕える神々を従えてこの地に腰を下ろしたとしている。

 歴史の流れ的には、仏教伝来などで蘇我氏と物部氏の距離・関係が崩れ、紆余曲折で藤原氏が頭角を現し、飛鳥から奈良市内に遷都することからも、藤原氏以前の地と思えば、祭神は納得がいく気がする。

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 祭神はコトシロヌシ、飛鳥神奈備三日女神、オオモノヌシ、タカムスヒ。祭神は諸説あり、大己貴神(大国主神)の御子神である事代主神が、高市社である甘奈南備飛鳥社に鎮座されていることが『旧事本紀』に記される。
 とにかく言えることは、出雲と葛城と係わりがある神々であることかな。 

神様の違い
現在の由緒
 事代主命、飛鳥神奈備三日女神、オオモノヌシ、タカムスヒ
『大神分身類社鈔』
  事代主命・高照光姫命・木俣命・建御名方命
『五郡神社記』
 大己貴命・飛鳥三日女神・味鋤高彦神(アヂスキ)・事代主神
『社家縁起』
 事代主命・高照光姫命・建御名方命・下照姫命
『出雲國造神賀詞』
 賀夜奈流美乃御魂乃飛鳥乃神奈備爾坐天(賀夜奈流美の御魂の飛鳥の神奈備に坐て)

▽祓戸神社

 「古社の入り口=祓戸神社」はテストに出る数式だと思っている!?穢れ(汚れ、気枯れ)を払って参拝する。
 御祭神は祓戸4柱の瀬織津比賣神、速開都比賣神、氣吹戸主神、速佐須良比賣神である。

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 祓戸4柱の本宮は滋賀「佐久奈度神社」である。

▽参道「折口信夫の歌碑」

 飛鳥坐神社の階段途中に民俗学者・国文学者である折口信夫の歌碑がある。信夫の祖父・酒造ノ介は、飛鳥坐神社の宮司の養子となったらしく、そのつながりと思われる。

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▽力石

 鳥居を抜けると階段があり、突き当りに伏見稲荷大社や今宮神社にもある、持ち上げると願いが叶う石がある。一般的には「おもかる石」「重軽石」とされるが、ここは「力石」となっている。

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 ここの「力石」は男性は左手で、女性は右手で力石を持ち上げることになっている。コツは持ち上げるのではなく、両端の柵を利用してすくいあげる。すると神様が願いを”すくい上げてくれる”!?

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万葉歌碑があちこちにある。

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▽神楽殿・西良殿

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 近年に本殿や拝殿が吉野・丹生川上神社上社から移築(リユース)された社。(私のNOTEは2022年11月出します。それまでは「この記事は閲覧できません」)


 面白いことに奇魂・幸魂の説明がされている。近くの飛鳥寺は人だかりだが、ここは数名しか参拝しない。こんな近くに磐座信仰があるのに・・・。歩いて5分以内なのに・・。

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▽むすひの神石、摂社・末社、陰陽石

 本殿右側には陰陽石祭りで、まずは「むすびの神石」がある「陰と陽」。世の中の森羅万象は、プラスとマイナスの両要素から成り立っているとも言える。

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 本殿から「むすびの神石」を抜けると、左に階段があり、ここからが、本来のこの神社の注目スポットである。境内には小さな社が並び、数々の陰陽石が置かれており、子授けの神として信仰を集めている。

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 摂社・末社の下には磐座?無造作に置かれすぎて、強風対策?とも勘違いしそうだが、、真相はいかに・・。

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▽白髭神社、八十萬神社、八幡神社

 下の写真左が「白髭神社」で、祭神はサルタヒコですね。そして、出雲の名残でしょうか?右には多くの神様・八百万神を祀る「八十萬神社」がある。

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 八十萬神社はオオクニヌシの長男坊・コトシロヌシが寄せ集めた神様が鎮座し、右に周りと比べると大きな社殿になる、八幡神社がある。

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八幡神社を過ぎるとその先には次の写真の磐座があった。これも陰陽石? 鳥?八咫烏はないか。。

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▽中の社 八阪神社・金比羅神社

 向かって左が金比羅神社、右が八阪神社なので、コトシロヌシとスサノオですね。そして、中央には陰陽石が置かれている。

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▽奥の社 皇太神社・奥の大石

 古事記より元伊勢1番地は倭笠縫邑であり、大神神社の摂社「桧原神社」が通説であるが、この神社であるという伝承もある。「元伊勢」と称していたとされていることから、内宮・外宮がある。

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 内宮・外宮の祭神は、アマテラスとトヨウケとなる。

 それはさて置き、社の背後には磐座があった!!その磐座は陽石で、小さい石があり、もう一つありそうだが、見えない。リアルだ!?なるほど女神だからな!そういうことだ!?

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 この陽石は「奥の大石」と呼ばれています。その名のとおり、境内のもっとも奥に鎮座しており、周囲は瑞垣によってかこまれています。

根拠なしの私見「女人禁制
 山の神も女神であるそうで、各神社では男根を象ったものを捧げるところ(風習)が多い。
 女人禁制は男尊女卑ではなく、山の神が女性である=男が好きで女性には嫉妬する、女性の月次処理=汚れ=神道の根本、からを意味するのだと思っている。

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▽飛鳥山口神社

 祭神は、大山津見神、久久乃知之神、猿田比古神。
 延喜式に「飛鳥山口坐神社」があり、祈雨紳祭八十五座の一でもあったようで、元々は独立していたのかも。

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 説明書きには「飛鳥山は皇室の御料林でもありその山神の霊を祭って大和六所山口神の随一として鎮まっていた。旧社地は不明であるが江戸時代当地に遷座された。」とある。

▽おんだ祭(2月第1日曜日)

 おんだ祭にいつしか行きたいなと思っています。普段はひっそりしていますが、このお祭りのときは人が多いようです。
 動画で流れている神事は14:00ぐらいからはじまりますが、午前中は、天狗が神社やその周辺に出動し、青竹のササラで参拝者のお尻を叩いてまわるようです。彼らの暴れ方が激しければ激しいほど、その年は豊作になるともいわれているそうな。
 他力本願で紹介します。

 天狗ってサルタヒコかな。。やっぱ。。太陽男神なんでしょうね。


▼旅行記

▼セットで行くところ

▽奈良市内

▽桜井

▽奈良⇔京都・南山城

▼仏像展


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