★京都纏め★京都・鷹峯!本阿弥光悦とは?東博の特別展×紅葉巡り
日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ!芸術家・本阿弥光悦(ほんあみ・こうえつ)。2023年に東京国立博物館で特別展「本阿弥光悦の大宇宙」が行われた。本阿弥光悦は京都の紅葉の名所である「鷹峯」を開拓した人ともいえる。そんな光悦を纏めてみた。
ちなみに同時期に行われた『建立900年「中尊寺金色堂」』もどうぞ。
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2024/12/05:初版
▼光悦とは
1558年、京都生まれ
刀剣三事(磨蠣、浄拭、鑑定)を家職にする名門一族「本阿弥家」に生まれた
書、漆芸、作陶、茶の湯など様々な芸術に関わり、革新的で傑出した品々を生み出し続けた多方面で足跡を残した「異風者(いふうもの)」
現代では、誰もが知るプロデューサー兼アーティストだろうか
40代に入ってから、総合芸術家としての才能を開花
書の世界では近衛信尹、松花堂昭乗とともに寛永の三筆のひとりと称され、「光悦流」の祖と仰がれる
江戸幕府初代将軍・徳川家康、加賀藩・前田利家といった人物達と交流を重ねたとか
1615年、57歳で徳川家康から京都北部の鷹峯の地を拝領し、本阿弥一族や町衆、職人などを率いて移住し、芸術村(光悦村)を築いた
→9万坪の広大な領地で、東京ドーム6個分の広さもあった
→後述する「私のNOTE:京都」を参照くださいただ、徳川家の意図には、王朝文化を尊重し、朝廷ともつながりの深かった光悦を都から遠ざけたい思いがあったともいわれている
豊臣秀吉と密にした千利休を彷彿させるものがあったとも
代表作は次の通り
中央がこんもりと盛り上がった意匠の『舟橋蒔絵硯箱@国宝』
俵屋宗達との共作として名高い『鶴下絵三十六歌仙和歌巻』
近世絵画の巨人・俵屋宗達の才能を見抜き、当時駆け出しの画家を大修復するめんばーに大抜擢した
1637年、80歳で亡くなる
→書道家として
近世の優れた3人の書家を総称する「寛永の三筆」のひとり
伝統的な字形に独自の工夫を加えた書流・光悦流を生み出した
鷹峯の光悦村には連日、本阿弥光悦の揮毫(きごう:署名)を求める人々が絶えなかったと言われている
台紙の絵を俵屋宗達が、文字を本阿弥光悦が手がけた書道絵画「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」は、13.6m余りに及ぶ大作
→画家として
代表作として知られる「扇面月兎画賛」(せんめんげっとがさん)
扇面の右半分近くを占める金箔を月面に見立て、月を仰ぎ見る兎、萩の咲く丘が描かれている
月の中に『新古今和歌集』から選んだ和歌が、散らし書かれているのも特徴
俵屋宗達との合作が多いなか、「光悦」印が押されていることにより、書画ともに本阿弥光悦の作品であるとわかる
→蒔絵師として
蒔絵とは漆器の表面に漆で図柄や文字を描き、金属粉などを付着させた工芸品
本阿弥光悦の蒔絵の特徴は、中央を高く盛り上げたユニークな形態
金・銀・黒のコントラストで、波と橋が表現された「舟橋蒔絵硯箱」(ふなばしまきえすずりばこ)は、優れた意匠と技法で国宝
→陶芸家として
本阿弥光悦は、天下一と称された武将茶人・古田織部に茶の湯を師事し、自らも多くの茶碗を制作した
それらは「楽茶碗」(らくちゃわん)と呼ばれ、ろくろを使わず手びねりで作られているのが特徴
雪を冠した富士山をイメージして制作された、白楽茶碗「不二山」(ふじさん)は国宝
→文化遺産オンラインより作品の一部紹介
→2023年:東京国立博物館
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▼オマケ
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◆京都南①左京⑦上京③◆京都紅葉!そうだ鷹峯に行こう!
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