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雑記:ミント色、評価、死、詩

・チョコミントアイスのパッケージのような色をしたシャツを買った。サムネの写真はちょっと上品なフリをしてるけど、実視ではもっとミントミントな色をしてる。ミントのことは苦手だけど、ミントの色は好きだから身にまとう。

持ってる服の中では一番派手かも。でも最近は、着たい服を着るべきだなと思えてきた。大きな一歩かも。好きな服に嬉しそうな人を見ると、自分もそうなれるんじゃないか?って仄明るい希望を目に宿して、そうしてみるか!って眼光を鋭くする。



・いっそのこと、世界を集約して生まれた絶対的な審美眼を持つ悪魔が、あなたは○○ですよ、とジャッジメントして欲しい。遠慮とか道徳心は要らないから。だからといってTikTokのコメント欄にいる魔物は召喚してないから。

点数とか数値ではなく、どうであるか。かっこいい、かわいい、きれい、ぶさいく、こっけい、ふつう。その言葉が欲しい。辛辣でもいい。美醜のどちらか、その絶対的な決定を望んでる。

私って綺麗?と自問、他問する時間は決定の揺らぎで、もはや郷愁のような後悔のような、長い後ろ髪を引かれる感情があると思う。

かわいいと思って生きていく。ブサイクだと思って生きていく。そのどちらかを決定する葛藤であって、選択と非選択の表裏を、何回も何回もめくっては確認する、進路相談のような気持ち。

そんな揺らぎで生まれたエントロピーこそ、胸の奥でずーんと脈動する悲しみ、怒り、絶望なんじゃないかなと思う。ブサイクだと言われたら悲しみを引き連れるけど、期待による落ち込みは軽減されるから幾分かはマシなのかもしれない。郷愁を切断する。

頭と顔がコンプレックスだから、薄暗い話ばっかりでごめんなさい。でもそんな薄暗い部屋の中で世界を見つめているから、白日に眩しさを感じては眼を細めてしまう。直視できないけど視てはいる。これはもう度し難い、トラウマや痛み悲しみを抱えた人間の性だと思う暗夜行路。

絶望する犬は実は青空で
観念だけがまっくら闇に満ちている

あとで紹介する好きな曲の歌詞



・「誰かの一番になりたい」は、じゃあ自分は誰かを一番にしているってこと?って思う。それに、誰かに順位を付けるなら、自分も順位を付けられる覚悟を持ってるはずだよねって思う。

これも返報性の原理なのかな?これは適当に言ってるけど、敵意の返報や報復みたいな。や、ただ単純に自分が順位システムをフィールドに持ち込んだから、自分も順位に囚われているだけか。でも自分もそんなことをたくさん繰り返してきた気もする。嫌だな。

ニュースで見た被告人の人間性を非難するとき、じゃあ、お前の人間性はどうなんだ?って喉の奥から響いてくる。他人に対しても自分に対しても。

評価には被評価が付きまとうし、傲慢には傲慢が意趣返しする。



・聴いている音楽を自分のアイデンティティのようにしないで!って思う反面、良くも悪くも聴いている音楽でその人の人物像を想像してしまう悪癖。直したい。

それに、自分が嫌いなバンドの曲を聴いている人とは絶対に仲良くなれないと思ってしまう。

毎冬、苦手なバンドのクリスマスソングが流れてきて嫌になる。イントロのオルゴールの音が聞こえると、あぁあ、ってなる。



・毎日日記を書くのは難しいから最近は2日に1回くらいのペースでnoteを書いてる。そもそも毎日2000文字書こうと思ってたのが間違いだったのかも。自分、そもそもそんなに人生も人間性も思慮も濃くないやんね。


・俳句とか短歌してみたいな。それと短編も書いてみたい。すべての街や風を記述してみたい。

いっそ裏垢みたいなアカウントつくって創作してみるかな。でも何かの因果でバレたら恥ずかしいな。自分が放ってる空虚を見抜かれてしまう。こういうときって大体バチが当たるような重々しい因果が降りかかるもんな。今、「うな重」が隠れてた。美味しそう。ちなみに骨が多いから うな重は苦手。

昨日思いついた短歌は、ぼやっとし過ぎてたから再考してもしても、イメージを伝えられなそう。言葉の感覚が難しい。書きすぎても書かなすぎもだめな気もする。言葉むずかしすぎ。貧弱な語彙じゃ無理。

春、木漏れ
ここに陽が差し
できた編み
荒いところと細かいところ

自分の思考の中心には季節があるし、特に春が好きだから「春」の登場回数は一番多い。「鬱」くらい多い。オールシーズンで春のことを思ってる。


・小説を書こうと夢見たけど、思いつく物語で登場人物はことごとく死を迎えてた。なんのメッセージだろう。自分の精神状態がやばいのかな。

月明かりのような、何かの光を反射させて尽きていく死は一等美しさを孕んでいるなと思う。笑顔で迎える死だったり、恋が反射する死だったり。死は手段であり目的。

一等恐ろしいから自分が自殺することはないけど、死が纏う美しさは、存在しない故郷への郷愁であって、可能性と再現性への憧憬だと思う。

ちょっと何言ってるか分からない話になった。




・友川カズキさんの『一切合切世も末だ』という曲の歌詞がもう詩だから載せる。時間があったら読んでみて。

絶望する大きな赤い犬を見たでぁ
子供と連れだって山のほうさ行ったでぁ
喘ぎ震えるその顔は時々
笑っているようにさえも見えたでぁ

ポカリポカリ 生まれた命だ
カクンカクン 息絶えた命だ

幾度春来て花咲いて
山河が尊く潤んでも
鉛の弾をぶち込みたい
かすんでちんけな胸ばかり

一切合財世も末だ



絶望する犬は実は青空で
観念だけがまっくら闇に満ちている
守るだの攻めるだのと
手に乗せる夢すらなく
途中経過だけが力強く語られていく

ポカリポカリ 生まれた命だ
カクンカクン 息絶えた命だ

流れるなんて言わないで
何かやってみせてくれ
歯車みたいに擦り切れて
立ってるだけじゃ能無しだ

一切合財世も末だ



絶望する犬に眠ってしまいたい事がある
重い空を認めて抱えてしまった日に
生家の事だけがくっきりと浮かんでくる
その道は吹雪の空へと続いてる

ポカリポカリ 生まれた命だ
カクンカクン 息絶えた命だ

明るい声に涙する
八ツ手の葉っぱがバサリバサリ
悪だの正義だの無い
どっちが己が怖いかだ

一切合財世も末だ


ここ、故郷
見棄てられた夢よ
ここ、故郷
見棄てられた夢よ

一切合切世も末だ/友川カズキ

フォーク歌手を始められて今年で54年目を迎えられる方で、7年くらい前に知って聴いてたけど、今になってようやく詩の意味の、より深いところが分かるようになってきた。

今年、カネコアヤノさんとライブで共演してたらしくてびっくりした。それだけすごい人。

中原中也作品集っていうアルバムもあるから、中原中也が好きだったら調べてみて。知らないうちに7年前から詩の世界を覗いていたし、中原中也に触れていたらしい。

この曲は、訃報を知らせるようなモノクロに決意がふつふつと湧いて赤黒く滲む。生と死を結ぶ希望の詩だと思ってる。

自分の人間性の大きな部分をつくっている曲でもあるので、ちょっとでも興味があったら聴いてみて。普段フォークやロックを聴かない人はびっくりするかもしれないけど、確かにかっこいい人。



・布にボタンをたくさん縫い付けたコースター

でこぼこしてて使い勝手は悪い悪いかわいい

初めて手芸をしたけど、友だちが褒めてくれたので趣味になった。これからも手芸する。とりあえず不器用だからラスボスは編み物。編み物ができるようになったら一人前の、手芸をする人。

編み物をする人、素敵すぎて眩しいもんね。

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