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冬の低山ハイク(札幌近郊②三角山)

 こんにちはyamyamと申します。クルマを使わず、バスと徒歩のみのアプローチ手段で、札幌近郊の山に登っています。2月に入ってから天候がすぐれない日が多く、雨が降ったり、猛吹雪になったり、なかなか山に登る気持ちになれませんでした。今日は珍しく朝から青空が見えていたので、三角山~奥三角山まで歩いてみようと思い出かけました。三角山は札幌市西区にある標高311メートルの小さな山ですが、きれいな三角形の山容は市内中心部からもよく見え、藻岩山や円山と同様、市民にとってなじみの深い山と言えます。

バス乗場は赤レンガの前にあります

山を眺めつつ登山口へ

 今回もアプローチ手段は路線バス。乗車したのはJRバス「高速おたる号(円山経由)」です。すでに「銭函天狗岳」で紹介済みですが、道庁前、「赤レンガテラス」裏の停留所から乗車することになります。観光客で車内は混雑していましたが、わずかな間とは言え、リムジンバス(?)でくつろぎのひと時を過ごします。停留所5つほど、時間にして20分ほどで最寄りの「西区役所前」のバス停に到着。ここから「琴似・栄町通り」を琴似駅とは逆方向(=山側)に歩いていきます。正面にめざす三角山を見ながら20分ほど歩くとT字路となり、右に曲がると登山口の表示が見えます。

登山口の入口

整備された冬道に驚く 

 登山口に着き、準備をします。今日は低山ハイクですが、雪が深いことも想定して「長靴+軽アイゼン」というスタイルで登ることにしました。幸い、踏み跡はしっかりついていて、圧雪の上を歩く感じなので、この装備で問題なさそう。それにしても登山道は「そこまできれいにしなくてもいいのに」と恐縮してしまうくらい、しっかり除雪され、急斜面には階段もつくられていました。ボランティアの方なのか詳細は分かりませんが、整備をしてくださっている方には本当に頭が下がります。「八の坂」を越えると、傾斜は緩くなり、祠を過ぎ最後の「九の坂」を登り切ると、そこは山頂。一気に視界が開け、疲れが吹き飛びます。風は冷たいですが、冷気に心が洗われる気がします。遠くの山々はかろうじて見えるほどの視界ですが、札幌の街は一望できます。

道は階段がつけられ歩きやすい
三角山山頂からの眺望

奥三角山までの道のり

 頂上からいったん「九の坂」まで戻り、再び大倉山方向に進んでいきます。ここからは歩く人が少ないせいか、踏み跡は若干心もとなくなりますが、雪は締まっていて歩きやすい道が続きます。2つほど小さなピークを越えると大倉山山頂へ。ここから高度を下げ「小別沢トンネル」の上あたりに到着します。巨木が出迎えてくれ、いよいよここからが核心部という雰囲気。しかしこの頃から急に風が強くなり、冷気が容赦なく体に突きささります。頭の中には「撤退」の二文字がよぎりますが、せっかくここまで来たのだからという気持ちで何とか最後の登りに取り付き、深雪に埋まりながらもなんとか奥三角山の頂上に立つことができました。山頂は思いのほか眺望がよく、ここまで来たルートを見渡すことができて、達成感に浸ることができました。眺望も三角山からはよく見えなかった空沼岳や支笏湖周辺の山々も見えて、ここまで来てよかったという気持ちになりました。

奥三角山山頂から三角山方向を振り返る

「ワレ目」から下山

 慣れない冬山歩きと強風で疲労を感じたので、帰りはもと来た道を戻らず「ワレ目」から小別沢へエスケープを決断。柔軟にルートを変更できるのがバス登山のいいところです。宮の森を経由し、円山公園から地下鉄に乗り帰路につきました。  
 今日の登山を振り返ると、長靴はつま先が柔らかいのでキックステップが使えず、急斜面では歩きにくいと感じました。長靴の種類にもよると思いますが、やはり急な斜面を登るには登山靴がベストな選択でしょう。
 小雪かと思われた札幌市内も寒気の影響でまとまった雪が降り、雪解けは少し先になりそうです。もう2~3回スノーハイクが楽しめそうなので、第3弾のレポートにご期待ください。

ワレ目はおそらく地形に由来するのだろう

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