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夕暮れの詩⑥ *散文*
「たそがれ」
渡り鳥であるはずの白鳥が常駐している。
毎年ひなが誕生するらしい。
水面を渡る姿もよちよちと表現してよいのだろうか。
あたらしいいのちの成長は早い。
いつのまにか灰色の産毛はとんでいく。
毎日ここへやってくる。
かならず誰かがたそがれている。
私もひとりたそがれる。
夏のゆうぐれどき
水面が夕日にそまるとき
だれもがみんなたそがれる。
私もひとりたそがれる。
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また季節外れの散文ですが、「夕暮れ」にかかわる散文ということで「夕暮れの詩」として投稿しました。
見出し画像は、「いつかの夕日#2 *写真*」 を使用しました。
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