寝かしつけに悩むすべてのお母さんへ
ふと目を開けると。目の前にいる彼は、バラ色の頬と深い黒い瞳。私の鼻の頭をちょんちょんと触って。「おはよう。よく寝たね。」と極上の微笑みを振りまく。なんと幸せなことか。
… 息子の話です。彼氏かよ!と思わず突っ込みたくなる甘い瞬間。
基本別の部屋で寝ているのですが、明け方必ずむくりと起きては、ダっと走って大人の寝室に来て私の布団に潜り込むかわいい奴なのです。
3歳の息子は生まれてこの方、睡眠に関する難が一切なかった。あるとしたら、寝る前にはしゃぎすぎてめんどくさい位で、手を握ればかわいい寝息を立てる。赤子の時は、置くだけで寝ていた。
これを「奇跡だ」と思えるのは、娘の時に精神崩壊をしたからでした。新生児から寝ない子だった娘。思い出すだけで地獄の日々です。
夜中のドライブ、頻回授乳、子守歌、振り回し、ネントレ、スワドルミー、おくるみ、部屋の湿度を調整・・・・etc
やれることはすべてやり、それでも改善せず。毎日抱っこ抱っこで。何度も腱鞘炎で腕がもげそうになりました。(いや、たぶんもげてた)
寝かしつけに数時間を要して、大体それでも30分で起きたり、やっと寝てもわずか1時間で起きたりで、頭がおかしくなりそうでした。
睡眠難の実録は一旦別の機会に譲るとして、息子が生まれる直前、おおよそ3年前に書いた私の手記を一部抜粋してご紹介します。
寝かしつけに悩んでいるお母さんへ。
私はあなたの気持ちが本当によくわかります。
娘のおかげで、そういう大きな悩みを抱えているみなさんの気持ちがわかります。
寝たいですよね、しんどくて辛いですよね、終わりがなくて毎日辛いですよね。 自分を責めたり、子どもを責めたり、そのたびに落ち込んだりしますよね。
「それも個性だ」とか言われて容易に受け止めることなんてできないですよね。周りと比べて、なぜ自分の子はこんなに手がかかるのかと落ち込みますよね。
全部経験してきました。本当によくわかります。
この時間が無ければ~と心底思うと思いますが、
無駄な時間は無いのだと思います。
代替えでできたことはもちろん多々あっただろうけど、
子どもにとことん向き合うという意味では他のママが右に出ることはないと思います。 気力体力想像力すべてフル活用。すごいママです。
そして、毎日フラフラな中、生きているだけですごいです。
私も振り返って、あんなに寝れていなかったのに、最低限のご飯も作っていたし、ベビーキルトなんて作っていた。もう超絶すごいママです(自分で言う。)今も臨月で今にも生まれそうなお腹で、向き合って対応しています。
この努力はものすごく肯定すべきことだし、称賛に値します。
毎日寝なくて疲れ切っている友達や、二人目妊娠で赤ちゃん返りをして上の子が甘えてなれなくなっている友達も今いて、本当に本当に応援しています。二人目の出産で娘の赤ちゃん返りはさらにエスカレートし、
また無限ループの闇に落ちるだろう自分へのエールの気持ちも込めて。
<2017/03/17 出産1週間前の手記より>
その後待ち受けていたものは。
この後良く寝る息子に拍子抜けしたものの、娘の赤ちゃん返りが発動し、ふらふらの毎日が待っていたのでした。それも機会を譲るとします。
寝ないのはママのせいじゃない。
今の私には断言できます。ママのせいではなく、個性です。
しかし、その当時は、何よりも自分を責めました。
こういう育て方をしてしまった、私に原因があるのではないか、何かもっとできることはないのか。何がいけなかったのか・・・。
良く寝る子のママを妬み、何か疾患があるのではないかと疑心暗鬼になり、空虚な寝かしつけの時間で、できることがたくさんあるはずなのにと泣きました。
でも、ママのせいでは、無い。大概がそうではないかと思います。(もちろん疾患など数々ありますが、言い切れません。)
3年前の私は、自分を鼓舞するつもりで書いたのでしょうか、的は得ているように思います。
自分を責めてしまう、肯定できないママに寄り添いたい。
その場その場でベストなことをしているんだよ、と伝えたい。
不安が立て込む時期だからこそ、
寝かしつけで悩んでいるお母さんがいたら、是非シェアしていただきたいです。
「あなたの気持ち、わかります。」