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アジアITライター山谷のIT以外のキオクの蔵出し

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記事にできない日々の記憶を文字起こし。実用ネタは有料予定です。
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#中国

中国の奥地あるある

中国の奥地あるある

 募金で「貧しい子供を学校に行かせましょう」という売り文句がよくあるんだが、これは眉唾だと思ってる。自分の経験でもそうだし、海外経験が豊かな知人と話しても、必ずしも学校に行けない貧しい子供が学校に行きたいわけではないことがわかる。「貧しい子供たちは学校に行きたいに決まっている」と想像してみると、その前提がひっくり返されて結構衝撃を受ける。

 まだ時間に余裕があるころ。雲南省の奥地、たしか怒江沿い

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中国アジアITライターを始めるまで

中国アジアITライターを始めるまで

 氷河期世代がバックパッカーとなり世界を旅し、世界中の安宿で日本人が一大勢力だった時代があった。電波少年とかのおかげだ。旅行マニュアルとして旅行人ノートとか地球の歩き方があった。

 僕も大学生のときに自分も電波少年の影響で海外一人旅をしたいと思った無数の人々のうちのひとりだった。

 感想ありがとうございます。

 さて、幸い、今「中国アジアITライター」を名乗り、雑誌で連載し、本を書き、執筆業

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中国情報発信者と世代について

中国情報発信者と世代について

 いやいや(謙遜)。

 あとトップ画像がほとんど中国じゃないけど許して。

 僕の世代以上の旅行者は地球の歩き方、むしろ旅行人を見ていたんで、その人たち、むしろ蔵前仁一さんとか下川裕治さんとかのおかげですよ。そのバックパッカー読本通りに動いてるだけで、氷河期世代の旅行者は結構やってたんです。

 氷河期の旅行者を動かしたのは、電波少年で見世物になった有吉でありチューヤンであり、沢木耕太郎の深夜特

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親の顔より見た中国の光景を再度見て面白く感じた唯一の瞬間

親の顔より見た中国の光景を再度見て面白く感じた唯一の瞬間

 何事も初めての経験というのは大事だなと思いまして。

 テレビのチャンネルを変えてたら、寄席の番組がたまたまあって少しの時間だが楽しく見まして。それを見ていると雰囲気や空気感がつかめる自分がいる。なぜそれができるかというと一度演芸場でツイッターで知り合えた友人Sさんと演芸場にいってみたことがあるからで。やはり関心をもって現地に行くと、同じジャンルの催し物をテレビで見た時も空気も含めてフラッシュバ

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ベトナムから中国を見つめる欧米人

ベトナムから中国を見つめる欧米人

 ベトナムで今まで一番訪れた都市は、ホーチミンシティ(HCMC)でもハノイでもなく、国境の地方都市ラオカイである。

 川向かいにはアピールするかのように高層マンションを現在進行形で建てまくる中国雲南省の河口がある。河口にはベトナム語の看板が多数あり、ベトナム人も多数見かける。バックパッカー全盛期には風俗の街として有名だったが結構その辺の産業は現在は綺麗になった。

 河口までは以前はハノイから伸

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中国雲南省の異民族料理飯

中国雲南省の異民族料理飯

 外国に住んでるとその土地の外国や自炊飯に慣れていくのだが、雲南省昆明では北京上海広東で見られるような外国料理屋はなく、ろくな外国料理屋がない。2005年くらいまでは日本人も西洋人もいて落武者の谷ならぬ、落バックパッカーの隠れ都市みたいになってて、なぜかイタリア人がボロ屋で本格イタ飯を作っていたりしたけれど、リーマンショックと中国庶民の所得増加で消えてしまった。

 で、異国飯の代わりによく食べに

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中国でのスーパーの距離感。それと冷凍餃子と冷凍湯園のはなし。

中国でのスーパーの距離感。それと冷凍餃子と冷凍湯園のはなし。

 僕は中国では昆明と広州に住んだことがあって、昆明の家の近くには市場が、片道30分弱歩けばスーパーのカルフールがあった。運動にちょうどよかったのでスーパーに歩いていった。広州のときは家の近くにスーパーのウォルマートがあったので基本ウォルマートで買い物をしていた。

 昆明のスーパーで買う商品は、日用品に加え、ソーセージ(広式香腸)、ハム、ひき肉、冷凍食品、麺、牛乳、米、海苔、ヨーグルト、ジュース、

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はじめてのおつかい(中国青空市場編)

はじめてのおつかい(中国青空市場編)

 「はじめてのおつかい」――、もうね、子供の頑張りがかわいすぎ。どんな人と一緒でも、はじめてのおつかいがたまたま放送中なら、トランプのジョーカーのようにこれを出しとけばとりあえずOK、誰にでもお勧めできる安定万能のコンテンツ。

 そういえば僕にも中国に住み始めたときに、「はじめてのおつかい」があったなあと思い出した。特に記憶に残っているのは市場への買い物。

 飯を食うには食材が必要。外食だけで

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