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僕らは定年するまでにあと数回転職して、あと数回業種を変えないと生きていけないという話

このnoteは私がSTAND.FMというラジオ配信プラットフォームで不定期で配信している「さよならワンマン経営!最高の経営チームを作ろう」の中からテキスト化しても良さそうな回だけをテキスト化しております。

今日のテーマは僕の会社のコンセプトとミッションはここをどうするかということなんですが、タイトルは

「僕たちが定年まで働き続けるためにはあと5回くらい業種を変える能力が必要である」というお話です。

昔は60歳で定年でしたが、それが65歳に伸び、70歳に伸びそうだと。働けるだけは働きましょうよという感じになってきました。

人生100年時代って言われている中では僕よりも下の世代の働く期間は必ず長くなるだろうという事実があるのと同時に、昔とは違って全てのスピードが早くなってる世の中で、これがさらに加速するとした時に、昔みたいに一つの職種、一つの会社でずっと勤め上げるというような終身雇用なんてほぼ不可能ですね。ギリギリ可能な会社はあるかもしれないけど、絶対やらないほうがいいでしょ。

今回はなぜ、終身雇用はなくなるのか?一つの会社にしがみついていてはダメなのか?じゃーどうすればいいのかをお届けします。

とりあえずは、細部は置いておいて概要だけは取らえてほしいと思います。
まず、僕たちはなぜ5回は業種を変えなきゃいけないのかという話しなんですが、昔というか高度成長期には、大企業に入って安定を手に入れて、そこで出世を狙っていけば、年功序列プラス出世で給料も上がっていくような現実がありましたし、世の中の勝ちパターンという形でそれを選ぶ人も多いし、その選択も間違ってはいません。でもこれには前提条件があって日本全体が人が増えていて、物がなかったのに需要が高くて、作ったら売れたし、好景気のインフレが起きていて給料も上がっていたという社会的背景があった上での話です。

インターネットもまだなかった時代なので全てのスピードは断然遅くて
商品のライフサイクルが長かった時代です。グローバリゼーションという考え方もまだ浸透してなくて、内需で好景気。日本全体が村社会かという感じで世界の強豪と戦う必要がなかった時代。

なので、年配の経営者や昔の経営者の人は30年とかを見据えて経営できたわけです。長期的に社会が見えたし自分の会社の長期的な戦略も見えた。
昔の経営なんか今の経営に比べたら、めちゃくちゃ簡単だったと言ってもいいと思います。そして、のんびりしてたわけです。
こういった前提条件であれば、資本力があって大きくて、いろんな事ができる大企業に入社して安定して年功序列で給与も上がっていって出世を目指す。という考え方は良しとされたんじゃないですかね。
僕みたいな性格だと当時でも絶対無理な自信がありますけど、みんなが判子を押したかのようにそうなれと言っていました。

そんな社会だから転職するやつはかなりマイナー。マイノリティなんです。日本特有のマイノリティを叩く風潮も色濃くあり石の上にも三年だとかって言って転職するやつ悪だというふうに言われてた時代があります。今でも僕も鳥取出身だから、地方の現状がすごいわかるのですが、地方はまだこの感覚が色濃く残っています。
転職を何回もしてたら人間としてダメなやつだ。という風潮。確かにそいつもダメなやつなのかもしれませんが、その決めつけた風潮がダメなんですけどね。
そんな感じだから、転職の場において妙に企業の方が上から目線で履歴書を見てコイツはいっぱい転職してるから問題ありそうだなとかって言って決めつけたりしてますよ。どうせお前の会社に入っても、再度転職するわ!とかいつも思っています。

話を戻そう。それが今どうなったのかというと、日本の人口は減少し始め、
物が行き渡った必要な物があまりない時代なので、需要もなくなり、そんな状況のなかで中途半端な商品を作っても売れない。デフレが続いていて給料も一向に上がらなければグローバリゼーションで海外の強い競合や安い賃金との戦いになってきました。
一番大きな変化はインターネットの登場によって情報が身近に溢れかえった
ことによる、個人の価値観の多様化。昔は画一的だった物に対するニーズも
すごく多様性を求められるようになっていて、物凄い速さで情報が伝達するので商品のライフサイクルが非常に短くなりました。
そして情報が溢れているから売り手よりも買い手の方が情報を持っているということが多くなってきました。昔は売る人がその商品の情報を持っていて、買う人は情報持ってないから商品扱ってる人の方が交渉ごとに有利に
立てたんです。しかしインターネットが登場してからは物を買おうとすれば
事前にリサーチするので売る人と買う人の情報格差がなくなってきたから
物を売りにくい時代になってきました。

こんな状況なので昔の経営者に比べたら今の経営者は非常に経営しにくくなってるのは事実です。昔はそこそこ普通にしてたら会社は成長しました。そんな能力なくても成長させれたんだけど、最近は能力ある経営者じゃないと成長できない時代です。

しかしそんな優秀な人でも、今の経営者って長期のビジョンを描けないんです。描こうにも書けない。もう20年後とか誰にも分かんないじゃないですか?10年後でも全然わかんない。せめて5年後ならぼんやりわかって描けるとしたらせいぜい3年後までならなんとか描けるという不安定の中で社員には目的と目標にそのコミットしてもらってやらなきゃいけない大変な時代なんです。

なのに働き方改革だとかっていって働く人のわがままな主張を通すような悪法ができて、今の経営者はやりにくくもなってきて何が楽しくて経営してるんですか?っと一回真面目に聞いてみたいです。

未だに本屋には昭和の偉そうな人が書いた本があるじゃないですか?
あれ昭和の本ですからね。人口が増えていて、需要が大きくあり、作ったら売れた時代で、給料上がっていた時代の成功本ですから。それをあまり読み過ぎてまともに実行したらかえって危険だと思ったりします。

今、会社を経営している社長だったとしても、時代に合わせて会社を畳んでそこからもう一度、サラリーマンに戻ってもいいし、また起業してもいいと思うし、これからはかなり流動性と多様性が時代のテーマになるので、それくらいフレキシブルな人生設計の方がいいと思うんです。

なので、どんな時代になっても、どこででも働いていける能力を身につけなければいけないんです。今の40歳以上の人も今の職種なくなるかもしれないので、人ごとではありません。

では、どこでも働ける能力ってなんなのかというと、3つに分類される能力後の2つの能力の事をいいます。1つ目は、ベースとなる人間力(ヒューマンスキル)です。

どんな会社で働いたとしても物事のとらえ方や解釈の仕方というのはその人のヒューマンスキルです。人との関わりや付き合い方これもヒューマンスキル。人間力を磨きましょうというとかなりアバウトで抽象的ですが一番大切な能力です。

2つ目はベースとなるビジネスの知識とスキル。マネジメント能力、マーケティング能力、営業能力、財務の能力、交渉能力、などなど、基本的な能力です。

そして3つ目が各業種、業態に必要な知識とスキル。

一番のベースとなる人間性っていうのを高め、どの会社でもどの業種でも必要なベースとなるビジネスの知識、スキル、センスを磨いて、あとは各種業種、業態、に必要な知識スキルはその時、その時の会社で身につけばいいという感じです。
でも三つ目の会社や業種特有の能力を身につけるためにも二つ目のベースとなるビジネス知識やスキルは重要で、人が1年かかってようやく身につける事を基礎があれば1ヶ月でできちゃうわけです。

つまり、今一生懸命頑張っている3つ目のスキルなんか長期的に考えたらどうでもいいです。各業種、業態に必要な知識とかねスキルなんか、その業態業種がなくなっちゃう可能性があるから、そんなもんは別に重要じゃなくて
ベースとなる人間力とベースなるビジネス知識とセンス、スキルこれにつきます。

僕はここ何年か経営コンサルタントという仕事を通してクライアントのこのベースとなる能力を鍛える事をミッションに事業を行っていますが
なぜ、今日この話をしたかというと、マジでこの新型コロナが襲来して、こんな世の中になったのにもかかわらず、ほほんとしてるんですよ。
みんな、今自分が働いてる会社がずっとあり続けると思っちゃってる。
こんな大変な時期でも、まあ大丈夫でしょとか思ってたりするし、貴方どこで働くんですかっ?って人が結構いる。働けるかもしんないけど自分が望むような仕事では働けないよ。そこの会社で今の給料もらえますか?

これからは、転職は繰り返しながらも別に交渉しなくても、自分の年収が
上がっていくような設計をしておかないといけない時代です。

よく若い子が社長に詰め寄るんだよなぁ
「社長我が社の10年後のビジョンなんですか?」
みたいなこと言うんだけど、わかるわけねーだろって
そんなこと聞くなと。社長がかわいそうだ! 

ない!って
社長も答えればいいと思います。

「今に全力投球だ!」とか言ってごまかしておきましょう。

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