【フランチャイズビジネスの落とし穴】
少し前まで破竹の勢いで店舗数を伸ばしていった「高級食パン」の店。「乃が美」などに代表される店をはじめ、その多くが「FC(フランチャイズ)店」である。いまは店舗も減り、かつての行列を見ることも無くなった。
奇妙で目を惹く店名のパン屋も多数登場して消えて行った。「これ半端ないって」「本物はすごかった」「考えた人すごいわ」「あの人はナルシスト」「泣かせてごめんよ」…、いずれもパン屋の店名である(^^; 有名な開業プロデューサーも話題になった。
一方で昔からの常連客に支えられている地域のパン屋は、原材料費の高騰や人手不足というマイナス要因もあるにせよ、しぶとくその街に根を張り続けている。
フランチャイズビジネスとは、本部からブランドやノウハウを提供してもらい、ロイヤリティを支払うことで加盟店として経営するシステムである。
FCビジネスにはメリットもあるがデメリットやリスクもある。そのモデルは基本的に「成功」を前提に設計されているので、目論見が外れると本部(フランチャイザー)と加盟店(フランチャイジー)との間でトラブルが起こることになる。
☝️代表的な落とし穴は以下のようなもの。
・ロイヤリティ(上納金?)の負担が重い
・本部の方針に従うことが必然(勝手なことはできない)
・契約内容が不利な場合がある→店子(タナコ)は辛いよ(^^;
・不採算店が多い場合がある(オーナーは自分の店が全て)
・不正やトラブルが発生する(責任問題に発展)
加盟店もその看板やノウハウを使用するに値するかどうか本部に審査される。そしてめでたく合格した後、デッカい夢と共に店をオープン。その時にもう次の店の出店を考える経営者も多い。
☝️まあその企業ブランドを選んだ最終責任はオーナー側にあるので、フランチャイズに加盟する前に、業界や本部の実績、契約内容などをよく調べることが大切である。言葉は悪いが、既存のブランドで一儲け企んだことも事実であるのだから。
👤コンビニを多数FC展開して成功したオーナー経営者
👤ブランドがまだ知名度が低い時から目を付けた飲食店FCで成功を勝ち取った人
世界展開の飲食業など、ほぼフランチャイズシステムで出店を加速するのが常識だ、ゆえに「直営店」という形容詞が価値を持つ。
この高級パン店の衰退に限らず、フランチャイズビジネスには細心の注意が必要である。
#私はヤマザキパンで十分です
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【小林 久ホームページ】
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