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【倒産社長の日々雑感~日陰から見た風景】

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倒産・破産を経験した私が、世の中を斜めから見た「ホンネ」を綴ります!
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2022年12月の記事一覧

【超訳 現代用語の基礎知識~破産者編】

倒産・破産して性格が歪んだ私が感じた、辞書とは違う言葉の解釈です。 【時期尚早:じきしょうそう】 (使用例) 倒産したのに本なんか出して、人前で話すなど時期尚早だ。債権者に謝罪するのが先だ! (解説)→一生その時は来ない。「倒産社長の復活など俺は永遠に認めない!」の意。法的処理後に債権者以外の人が使う言葉。 【自己責任:じこせきにん】 (使用例) 全ての結果は自己責任だ! (解説)→人を責めるのに最適な言葉。未経験者が多用する。責任を取ることは難しく、その際限はない。

【倒産・自己破産あるある】

私の経験から…。 Q. 死んでお詫びをしなければならないの? ➡️死んだら「死んでお詫びができるか💢」と言われるからムダ! Q. 夜逃げか自◯しかない? ➡️全然必要なし、全くの幻想。逃げなければ、自分のどん底は「倒産を決断した時」と分かる。友達も減らない、元々友達じゃなかった人が去っていくだけ。 Q. 内緒で金を貯めて隠しておけば、破産しても大丈夫? ➡️個人のすべての口座を2年間遡って金の出入りを調べられる。 資産隠しもバレる。行き先が裁判所から警察に変更される

【弱みをさらす、それが強みになる!なんてね(^^; 】

地域のために身を削って「あれもやった、これもやった!」と自画自賛し、若くして県の教育委員長に納まり、旧態依然のおじさん達と戦った。 それなのに大手スーパーの進出や周りのやっかみを買い「会社が倒産したのは自分のせいばかりではない!」とウソ吹く。 潰れたら大人しく消えればいいものを、苦労話を人目を引くタイトルで本にして金に換え、人様に向かってでエラそうに話をする。 それが私の本性である。 苦労自慢や病気自慢、「昔は不良だった」などという話は聞かされる方は堪ったもんじゃない。

【ピンチはピンチです!】

ピンチはチャンス! 朝の来ない夜はない! 止まない雨はない! 逆境を乗り越えたい時、よく聞く言葉である。 実際私も人の助言や読んだ本、YouTubeで観て、どん底の気持ちを少しでも落ち着かせようと(逃げようと)した。 Q. 果たして効果があったのか…? 人はどん底の状況にいる時、とても冷静ではいられない。 趣味やスポーツ、酒やご馳走で乗り切れるなら、それは「どん底」ではない。(そう呼ぶのは個人の忍耐力の限界が違うので自由) 人をどん底へ陥れる原因、それは ①金銭問題

【人生の棚卸しと断捨離】

あまり偉そうに言える立場ではないが、倒産や破産をすれば「強制的」に人生の棚卸しや断捨離を余儀なくされる。 金銭的にはデフォルトにより資産ゼロ。そして人間関係は100%変化する。早い話、ごく少数の友人との付き合いが残るだけで、あとは何もなくなる。 私は破産後も地元(妻の実家)に住んでいるし、電話番号もメールアドレスも変えていない。それでも5年経った今、電話が掛かってくることは無い。 友人からのメールも…無い。LINEも家族だけ。現役時代、携帯2台持ちで飛び回っていた頃が懐

【おい、見てみろ!あの店潰れたぜぇ〜笑】の『誤解』

厳しい時代である。 昨日まであった馴染みの店や、ショッピングモールの中にあったご贔屓のテナントが閉店することはよくある。毎日目にするコンビニも、最近棚に余り商品が並んでないと思っていたら「長年のご愛顧感謝します!」の張り紙と共に閉店…。悲しい現実である💧 それを見た消費者は「やっぱりあの店潰れたぜ!」「そうじゃないかと思ってたわ」と当たり前のように会話のネタとなる。 しかし、店を経営してきた立場から見ると、これは逆の考えになる。 店舗の閉店には、 ①そもそもの経営破綻

【君は学校の先生にはなれないんだよ】

私はいわゆる『赤緑色盲』というヤツで、色については本当によく分からない。虹も🌈2色にしか見えないし『紅葉がキレイ』の意味さえわからない。 母親の父が色盲の場合、孫の男の子に二分の一の割合で発症する「隔世遺伝」で、クラスに2人くらいはいるらしい。(写真も「12」しか分からない) この場合、就職にも弊害が出る。 基本公務員にはなれない。大企業も難しいと言われた。運転手やPC業務もできない。なぜなら色の区別ができないからだ。 ✔︎電車の路線図は駅名を指で追う👆 ✔︎信号機は