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【おい、見てみろ!あの店潰れたぜぇ〜笑】の『誤解』
厳しい時代である。
昨日まであった馴染みの店や、ショッピングモールの中にあったご贔屓のテナントが閉店することはよくある。毎日目にするコンビニも、最近棚に余り商品が並んでないと思っていたら「長年のご愛顧感謝します!」の張り紙と共に閉店…。悲しい現実である💧
それを見た消費者は「やっぱりあの店潰れたぜ!」「そうじゃないかと思ってたわ」と当たり前のように会話のネタとなる。
しかし、店を経営してきた立場から見ると、これは逆の考えになる。
店舗の閉店には、
①そもそもの経営破綻
②契約満了または交渉による撤退 がある。
①は悲惨な後始末が待っているが、
店舗閉店のほとんどが②のケースである。
店を始めるには、その土地や建物のオーナーと契約を結ぶ。期間は様々だが、5年・10年はたまた20年と長期に渡るものが多い。オーナー側にしてみれば当然でもある。
加えて出店に際し『保証金(いわゆる敷金)』を託し、内装や設備にも投資する。SCなら駐車場代・警備費・販促協力金・組合費・清掃代と多大な固定費が発生する💦
それを負担してでも「儲かる!」と思ったのだから、万が一当てが外れたとしても自己責任と言えよう。夢は破れることも多い。赤字を続けていけば私のような結末が待っている。
そこで経営者は『撤退』を決断する!
一般的には半年前くらいにオーナー側に文書で意思表示する。
従業員や顧客、取引先には一カ月前を目処に告知し、いらぬ信用不安を避ける。これは開店の苦労より数十倍辛い作業になるが、赤字垂れ流しを続けるわけにはいかない。
閉店して売上げが失くなれば、翌月に請求が来る仕入れや経費の支払財源は無い。ましてや契約満了前の解約なら6ヶ月分の家賃と、多額の違約金も発生する。従業員に対しても解雇予告手当を支払う義務がある。
銀行も開店のための設備資金は貸すが、閉店処理のための「後ろ向き資金」は出したがらない。ゆえに内部留保や自己資金からその費用を捻出しなければならない💧赤字だからと言って今日店を閉めることはできないのだ。
私は閉店の告知を見るたびいつもこう思う。
✅よくこれまで持ち堪えたな!契約満了まで待って、保証金を返したもらった上の閉店。お見事だな!
✅このSCのテナント、ほとんど同時期に入れ替えか?みんな契約完了を心待ちにしてたんだな。開店からちょうど5年か…。なるほど。
✅あれ?あのスーパー、看板が変わって違うスーパーになってるじゃん!
きっと契約期間がまだ残っていたから、保証金を次の企業に肩代わりさせて自分は撤退したんだ。うまく交渉したな!
⭐️【結論】撤退できる店舗は体力がある!
後始末できる店舗は資金的にも余裕があり、赤字店舗の損切りが決断できる。
「いいなぁ、撤退できて(^O^)/」と称賛に値するのだ。
一般の人 「あの店潰れたぜえー (笑)」
経営者 「ナイスフィニッシュ!(称賛)」
(これはあくまでも経営者の立場からの意見です(^^)
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