「自虐史観」という不可解な存在
いくつか歴史をテーマにした書籍を読んできた中での感想だが、通常、ナショナル・ヒストリー(一国史)はその国の成り立ちから現在までの経緯を説明するもので、アイデンティティーとも密接に関わるため、自国を美化する方向に向かいがちである。
そんな中、戦後日本において、ことさら日本(特に満州事変~太平洋戦争時の)日本を悪しざまに描こうとする、いわゆる「自虐史観」が大手を振って歩いていたのかがよくわからない。戦勝国側が示した、国家間対立を善悪の対立で描く「連合国史観(東京裁判史観)」の押し